working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

人生に駅メモ!は必要か?(前編)

マッチ3だろうとRPGだろうとスポーツだろうとバンドリだろうとアイマスだろうとラブライブだろうとなんだろうと、スマホゲームに夢中で前見ずに歩いてる奴は例外なくぶん殴りたい気持ちがとてもよくわかるgentlyです。

年の瀬とはいえ何ら年の瀬らしいことができない今年。ブログ内だけでも半生の総決算らしいことをやろうということで、ついに駅メモ!を取り上げることにしました。スマホゲームは大っ嫌いな私でも駅メモ!は例外的にやってます。その理由は

①簡単。
②家でもできる。
③画面に気を取られない。
④キャラクターがかわいい。超かわいい。

この4つの理由を裏返すとこうなります。

①簡単すぎて生活の一部化している。
②家でやるべきことにまったく集中できない。
③気を取られなくても見てしまうよう巧妙に出来ている。
④レベル上限解放のためにいくらでもつぎ込まされる吸金装置。

そして、すべてのスマホゲーに共通して言えることとして、ストレスフリーかつ有利にゲームを進めるためには一定額の課金がどうしても必要となり、駅メモ!もご多分にもれずそうしたお小遣いの受け皿がいくつも用意されています。そしていくら払っても本当の意味でストレスフリーにも有利にもならないのがスマホゲーの恐ろしいところです。

およそこのような基本認識に立って書いていきますが、「お前の認識は歪んでおるから滅せよ」と思われた方は静かにブラウザを閉じてください。きっとあなたのエモーションを瞬間湯沸かしすることしか書いてないと思います。

駅メモ!のプレイヤーはゲーム内で「マスター」と呼ばれます。その中にはどう見てもキチ……心根が生物の死に絶えた海のようにピュアで、片務的なキャラクター愛の重さゆえに、他のマスターにリンク(後述します)を奪われた際の復讐心と敵愾心が核分裂のように膨れ上がって報復行動を肯定する、そのフラジャイルな精神構造でどうやって社会に適合しているのか見えてこないマスターが多数おられます。今回はこうした方々がなぜ発生するのかについても管見を述べます。

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可愛いだろ?でもこれ、電車なんだぜ……

駅メモ!の正式名称はステーションメモリーズ!といいまして、モバイルファクトリーが提供するゲームアプリ(最近リリースされたブラウザ版を含む)の総称です。モバファクにはこれ以前に駅奪取というゲームがあり、そのノウハウを転用して、プレイヤーが扱うキャラクターを美少女型の車両にリフォームし、その数を爆発的に増加させたのが駅メモ!です。

……何言ってるかわからないと思いますが一旦そういうものだと思って読み飛ばしてください。

ゲームの目的は、日本全国に9,000以上あるとされる鉄道駅をキャラクターとともに訪れ、各駅の思い出を集めることで未来の鉄道が無くならないようにしよう!と公式に言われています。だからメモリーズなんですね。スマホGPS機能を使った「位置ゲー」と呼ばれるジャンルに分類され、いわゆるエンディングが存在せず、サービスが提供され続ける限り永久に遊べる仕様になっています。

というのは表向きの話で、実際にプレイヤーは何をしているのかというと、画面右下のチェックインボタンを押して、位置情報をゲームアプリと共有することで最寄り駅を検出し、アクセスします。アクセスした結果、駅に別のプレイヤーがいる(この状態を「リンク」と言います)場合、アクセスした/されたプレイヤーが使っているキャラクターの攻撃力と守備力が照合され、アクセスした側の攻撃力が上回ればリンクを奪い、アクセスされた側の守備力が上回ればリンクを防衛します。プレイヤーはチェックインし続けることによってゲームを進めます。

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リンク成功の図 右のGraceがわたし 左の方モザイク処理なしでごめん


リンクを奪った瞬間からキャラクターが駅で「お仕事」している状態となり、リンク時間の長さに応じてポイントが加算されます。どの駅においてもプレイヤーは攻撃側もしくは守備側を八百比丘尼のようにリィンカーネーションし続け、このポイントの多寡を競い合っているのが駅メモ!の実態です。

ね?簡単でしょう?

始めてみるかい?

私はやめといたほうがいいと思う。

アプリが最寄り駅を検出するということは、わざわざ駅に行かなくても自宅や職場からチェックインし続ければ最寄り駅にアクセスすることになりますので、究極これを繰り返せばいつかは駅にリンクするわけです。その結果、お出かけ中と在宅中と仕事中の区別が極めて曖昧になり、駅メモ!をチェックインし続けることが生活の一部になってしまいます。

もっとも、無限にアクセス(「チェックイン」と「アクセス」を語義として区別する意味が今はありませんので、以降「アクセス」に統一します)できるわけではなく、デフォルト仕様では1日12回に限定されます。そして同一駅へのアクセスは5分間以上待たないと行えません。少なすぎると思いませんか?そう思ったあなたは、無限課金地獄のとば口に立っているのです。

まず、1日のアクセス回数制限を取り払うアイテム「ブルーライセンス」があります。これを有効化した瞬間からちょうど30日間、無限にアクセスできるようになりますが、同一駅アクセス不可の5分間ルールは解除されません(以下同様)。いや、30日も要らないよというプレイヤーには7日間無制限となる「オレンジライセンス」があります。いやいや、1日でいいんだよというプレイヤーには24時間無制限となる「イエローライセンス」があります。それぞれ、

 

ブルー  500メロン
オレンジ 通常販売しない
イエロー 200メロン

 

まぁメロンですってかわいい!メロンは駅メモ!の通貨単位です。円レートは1メロン=1円です。ペリカよりハイレートな死の等価交換ですね。そして通常販売されているのはブルーとイエローの2種類しかなく、たった1日で200メロンも支払うぐらいなら、30日の500メロンにしようと考えるのが人間の心理というもの。こうして大半のプレイヤーはブルーライセンス保持者となり、30日間アクセスフリーの快感が忘れられずにブルーの継続保持という泥沼を爆走することになるのです。

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左上のブルーリボン生活習慣病の証

先の説明の中でチェックインボタンを押すことで最寄り駅にアクセスできると書きましたが、さらにこのルールをも覆すアイテム「レーダー」があります。これを使うと現在地から少し離れたところにある駅にアクセスできるようになります。電化製品のような見た目をしていますが、1回使うと1個失われます。消耗品かよ。

 

レーダーの通常販売価格
6個  310メロン
11個  510メロン
24個 1,020メロン
65個 2,550メロン

 

11個でワンコイン弁当が、24個でちょっとしたランチが、65個に至っては第三世界のそこそこ上等なワインが買える額面にメロンの恐ろしさを感じずにはいられません。わざわざ少し離れた駅にアクセスするメリットというか、どういう目的でレーダーを使う人がいるのかというと、アクセスしたからと言って直ちにリンクできる保証がないので、ポイント獲得というよりも、

・近隣の「新駅」アクセス
・アクセス回数の積み増し
・データ補正用
・愉快犯

といった用途がほとんどではないでしょうか。

「新駅」とは、プレイヤーが一度もアクセスしたことのない駅(通称「赤新駅」)と、その月最初にアクセスする駅(通称「黄新駅」)のことです。赤と黄の色分けは画面表記に由来するもので、新駅はアクセスするだけで一定の高ポイントが獲得できます。

「アクセス回数の積み増し」とは、同一駅に何回アクセスしたかによって手に入る「称号」を目当てにしたものです。称号にはアクセスと同様に、ほんのわずかなポイントが上積みされますが、これと言って目立った効果や、ゲーム上有利になる要素は一切ありません。名誉ですね。

「データ補正用」とは、駅メモ!はプレイヤーの現在地をGPSで把握するので、たとえば通信状況が不安定な地下鉄の場合、現在地を正しく補足することが出来ずに最寄り駅にアクセスできない場合があります。こんなときにレーダーを使うと、近隣駅として最寄り駅が表示されるため、アクセス仕損じることがないというわけです。この使い方は新駅のアクセスと「路線コンプリート」を兼ねています。

そして最後の「愉快犯」とは、レーダーと合わせてアイテム「フットバース」を併用し、苦労してリンクに成功したプレイヤーを無条件に弾き飛ばし、強制的に自分がリンクするというものですが、ここから先さらに長くなることが予想されますので後半へ続く。