working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

アニメと私(4)

HDDにトロピカル―ジュ!プリキュアが20本以上たまってて、しかも高校野球期間中に関西特有の変則放送(月曜放送とかやめてくれや)があって25話と26話の予約録画をすっ飛ばした状態で、いまごろ6月中旬ごろの放送を見たんですけど、新しいプリキュアが誕生する時ってどうしてこんなに胸が熱くなるんでしょう。ローラちゃんの人間になりたい気持ちが尊く眩しすぎて、おじさん目がつぶれるかと思った。マーメイドアクアポットに出入りしないんかな。窮屈な窓から出てくるときの(>_<)が可愛かったんですけどね。石原立也監督がCLANNADの風子の描写で目の形を「カラスの足」と言ってた覚えがあるんですけどネット調べても出てこないな。

このシリーズ記事は、私のろくでもない思い出を交差させることで他では読めないうっとうしい内容に仕上げるつもりなのを宣言し忘れておりましたので、改めてお伝えしておきます。で、いつまで続くのか正直よくわかりません。下書きしながら果てが見えてません。今回もまぁまぁのうっとうしさです。

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オタクってフィルム剥がさないよね

涼宮ハルヒの消失を彼と見に行ったのは封切り直後の2010年2月でした。3時間を超えるアニメ映画なんて初めてでしたので、膀胱が縮こまる厳寒の季節に見に行って大丈夫なのか?との思いは杞憂に終わり、数分の退屈も存在しない、少々の尿意を忘れさせる傑作でした。後にも先にもこれ以上ない、一人の女の子が恋をしたことに気づく前に失恋を経験する、恋愛脳のバカップルにこそ見てほしいと心から願います。以来、毎年12月18日には何かを思わずにはいられない体になりました。

彼とはLGBT的な意味ではなく大学時代からの友人で、数年後に一万円札から退場する偉人が創設した私塾の成れ果ての大学にわざわざ関西から進学した御縁で仲良くなり、卒業後も何となく連絡を取りつつ顔合わせの機会を作っていましたが、最近音信不通になったというか、着信拒否されていることに気づきました。

色々思い当たることはあるんです。顔合わせと言いつつ実態は、実家の奈良に戻った彼を毎度私が大阪へ呼び出して、適当に飲み食いして、買ったばかりの新築マンションにご案内してアニメを見せるだけの交流でしたし、大学時代に気が合うと思って早稲田に進学した高校時代の同級生の女子を紹介したところ思惑通りくっついて、そして半ば思惑通り別れたのを知っているのは私だけでしたし、彼の質問に知識で対応しきれない部分をうわべで回答する私のふがいなさにも失望していたでしょうし、こうやって過去の経緯を並べてみるとなぜ仲良くなったのか、単に同郷、同地方の誼でしかなかったのか、そんな関係でした。いやそうかな。最後に連絡を取り合った時には十二指腸潰瘍を患い、今まで通りお酒を飲んだり出かけたりしづらくなったと話していましたが、最初の就職以来どうにも社会とのコンタクトがうまく取れない様子だったので、今頃どうしているのかとても心配しています。着信拒否されているのでその心配すら彼にとってはうっとうしいのでしょうけれど。

彼には大学卒業後15年余りの付き合いの中で色々なアニメを見てもらい、中でも彼が興味を引き寄せられたのは涼宮ハルヒだったんじゃないかなと思い、映画にも誘ったわけです。それなりに長い付き合いもこんなに容易く切れるのは、余計な世話を焼いたからかもしれないな。

 

涼宮ハルヒの憂鬱(以下、ハルヒに統一。氏名を指す場合はちゃん付け)のテレビシリーズが始まったのは2006年です。人生年表上、エヴァに振り回されてそれどころではありませんでした。ウジウジシンジ君との関係が一段落したころに通信教育の一環で初めてハルヒを見たときはものすごく前のめりになりましてね。

 

じぇ「やっぱ京アニってすごいんだね」
師匠「ちゃんと話数が整列されていることをありがたく思ってちょうだい」

 

ちょっと何言ってるか分からなったんですけど、本放送を見ていた人はミクルビームから入ったそうですね。次回予告でハルヒちゃんが堂々と「第●話!」て言った後キョンくんがおごそかに訂正するのはそういう意味だったのかと知るのはもっと後のことです。

一人の男子とハルヒちゃんの関係が即世界の命運と直結している、社会学者や評論家に言わせるとエヴァ以来脈々と受け継がれるセカイ系と呼ばれるジャンルに分類されるそうですが、基礎的な話はよそで読めるしそっちの方がよほどタメになるので任せます。

で、なんでハルヒなん?というと、アニメの女の子と交際したい、交際どころか関係を突き詰めたい、出来ることなら嫁さんにしたいと大人になって初めて思ったからです。小5の頃のナディアは叶わぬ恋とわかっていたのに、ぼちぼち三十路も視野に入ってきたgentlyは後がないと追い詰められてたんでしょうね。締め切りなんて、過ぎてしまえば何日何年何十年何百年引き伸ばそうが同じです。

 

師匠「俺、ゴトゥーザ様がいなくなったらアニメやめるよ」
じぇ「あぁ。……え?」

 

ちょっと何言ってるかわからなかったんですけど、アニメの女の子への恋心が実は声優さんへの関心の第一歩でもあったことに気づきかけていました。平野綾さんから絶対可憐チルドレン茅原実里さんから喰霊零、後藤邑子さんからひだまりスケッチという具合に、以降の視聴キャリアが形成されていく中で同じ声優さんの演技の違いを楽しむように変化しましたのでね。

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みのりんすごい美人さんよね

SOS団の女の子たちに恋をした理由は単純です。見た目が可愛いから。放送から15年経った現在も京アニ制作スタッフご一同様及びいとうのいぢ先生のお仕事は多くの人々を魅了しています。私の一番は間違いなく長門です。朝比奈さんでしたかね。鶴屋さんだったかもしんない。キョンの妹も捨てがたい。そんな可愛い女の子たちが1話終わるごとに歌に合わせて踊るんですよ。恋するに決まってるじゃないですか。

 

この頃から谷川流先生の原作を読み始めました。ライトノベル全般を買うことへの抵抗感が薄まり、アニメイト京橋店で色々なお話を20冊ぐらい大人買いして入浴時間に読み耽るようになり、おかげで2時間3時間湯船にいるのがザラになりました。30分おきに浴室を出て水を飲んで汗を流して、同時並行するデトックスにはほとんど関心がなく、それが終わると乾いた体に一番搾りのロングを3〜4缶流し込む、独身痛風貴族の始まりです。

ライトノベルって凄いですね。それまで読んできた純文学、芥川龍之介やら太宰治やら谷崎潤一郎やら三島由紀夫やら幸田文やら遠藤周作やらと比べて、圧倒的に読みやすい。読みやすいので読み終えるのも早い。そして読み終えた後、特に何も残らない。ライトでいい。ツガノガク先生のコミカライズ作品も全巻読みました。巻を追うごとにのいぢ絵にどんどん接近していくのは切なかったけど、10年以上にわたる画業は後世まで評価されることでしょう。……どちらも引越しのタイミングで手放した私が言っていいことではないかも知れませんが。

 

そんなハルヒ第1期を経て、話は前回予告の2009年4月。私がBlu-rayレコーダー調達に踏み切った最大の理由、ハルヒ第2期の開幕です。あと、時間固定予約しかできなかった250GBのDVDレコーダーに愛想をつかしてさっさとリプレースしたかったから。当時、インターネットでは全国同時放送の第1話でどの話を取り上げるのか色々な憶測が飛び交い、そのいくつかが予言した完全新作の笹の葉ラプソディは8話目に登場したわけですが(2期と聞いてたのに普通に憂鬱が始まったんですけど)、始まったときは日本各地で歓喜の声が上がったそうです。私を除いて。

いや、だってさ、画面キャプチャ失われたのでいまいち伝わらないかもだけど、ハイビジョンテレビの両端が切れた4:3の比率で新作でございますって言われましても、いやいや朝比奈ミクルの冒険の再来ですかと、つまりフルスペックの映像が見たければBlu-rayを買えと、そういうことですかと、せっかく綺麗に録画できる機器を整えたのにガックリしましてね。

 

師匠「いやぁあれだね!残念だったね!今どんな気持ち?」
じぇ「てンめぇ……」

 

……正直ハルヒ2期は映像比率もさることながら、内容的にもガックリきました。私の期待が大き過ぎたのか、主要な社内リソースが同時期に放送のけいおん!に向かっていたのか、丁寧に作られているのはわかるんですが、2クールと称して同じ話を延々8回続けるエンドレスエイトの絶望感。8話目でそれなりのスッキリ感、あれカタカナ英語でなんていうんでしたっけ?ホメオパシーエントロピーエクソダス?エンタシス?あ、カタルシスだ、みたいなのはありましたけど、全話見終えて出来が良かったとは思いません。

エンドレスエイト各話の展開は全く同じではなく、毎回別の思い出を表現することによる作業負荷の大きさはいくら頭でわかっていても物語としての真水部分が少ないと感じたこと、そんなエンドレスエイトの評価に引きずられて、朝比奈ミクルの冒険のメイキングに相当するエピソードがちゃんと頭に入ってこなかったことも大きかったと思います。

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5人いるとやっぱりドリフ

それでも後日Blu-rayBOXを買ったのは2期のマイナス評価を埋めて余りある1期のハイクオリティと、この機会に全話持っておくのも悪くないという所有欲によるものと、冒頭の彼に布教したい思いでした。

 

「あ、そうなん?リアルタイムで見てたからええよ」

 

それまでの布教の甲斐あって、彼は関心を持ったアニメを、自分の意思で見るようになってました。いや、いいんだよ、これで。いつか見直す機会もあるだろう。その時2期を再評価することもあるかもしれない。おそらく生きて彼に会うことは二度とないだろうけれど。というか生きているのか。

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パッケージ表紙も秀逸だった

2009年4月期に購入したのはけいおん!でした。めちゃくちゃ面白かったもんね。堀口悠紀子さんの女子高生の脚へのこだわりと、大して面白くないことでも面白く見えてしまう絵作り、それまでの美麗一辺倒の京アニとは違うセンスが爆発してました。全巻購入特典の収納箱は、もうちょっとなんかやりようあったんちゃうかな。

そしてBlu-rayレコーダーの本格稼働によって美麗な映像との出会いを連続的に体験し、2009年7月期にどハマりするアニメに出会うのですが、今回はここまでぇ。