working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

true tearsで本当の涙流したの私だった話

皆様こんにちは。アニメ大好き不健康おじさんです。CPAPは高いので一旦様子見することになり、鼻呼吸を楽にする鼻腔拡張シール貼ってみたら睡眠の質が飛躍的に向上しました。ちゃんと寝たらこんなに体力回復するんですね。忘れてました。今回は旧ブログ記事を再編集した思い出話です。……再編集と言っても元原稿が残ってないので記憶をもとに書き起こしてるんですけどね。

 

10年くらい前に大きな湖がある自治体の商工会議所主催で、P.A.WORKS(以下、PA)専務取締役の菊池宣広さんの講演を聞きに行ったことがありましてね。地域おこしとツーリズムにまつわる系のお話でした。半分主催側というか会場と同じビルに事務所が入居してた私は講演後に名刺交換しながら、

 

じぇ「花咲くいろはみたいなお話でしたね!いまtrue tears見直してるんです!TAR
菊池「あー、いや、オタクの方はちょっとすいません」

 

おいお前ら!制作フロントラインの偉い人は男アニメオタクの話なんて体臭きつすぎて口くさすぎて聞いてらんねぇってよ!ちゃんと風呂入れ!歯ァ磨け!……水をたたえた甕を突然逆さにしてもうまく落ちてこないような、次の言葉がうまく出てこない感覚でした。好きだけでは伝わらないことの方が圧倒的に多いのです。というか、やっぱり制作サイドの人はあんまり詳しく見てる人の話はなるべく聞きたくないみたいです。あのときは柄にもなくド緊張して猛烈に早口になってた気がします。お名刺は今でも大事に取ってあります。家のどこかに。どこだろうな。

 

PAに特別な思い入れがあるかと言われるとさほどないんですけど、私の中でtrue tearsだけは別格の存在感があります。名塚佳織さんの演じる湯浅比呂美が制服のスカートのジッパーを上げるとき、姿見越しに私と目が合う(見た人全員がきっとそう思っている)オープニングのあのシーンが好きすぎて、今年に入ってまた見直してみたら、比呂美に意地悪な眞一郎のお母さんをむちゃくちゃにしたくなりました。ああいう女のどういうところを男は好きになるのか、初めて見た時は疑問でしたけど、きっと眞一郎のお父さんの征服欲をほどよく満たしてくれるんです。昼間はお前の尻の下だが、夜は私の……何の下だろう。

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歌も良かったよね リフレクティア

そんな20代後半の私の性癖をそこそこ歪めたtrue tearsBlu-rayボックス購入直後、複数個所で誤植が見つかった特典ブックレットの交換対応について公式サイトが告知しました。そっかぁ、ボックス発売は2013年1月29日かぁ。年取ったなぁ。まだ該当ページあったわ。ポップアップだからかSSL化されてない。通信が暗号化されませんのでお気をつけください。何もないとは思うけど。

www.truetears.jp

購入者はここにメールか電話してくれたら対応するねっ♡と書いてあったのでさっそく電話。メールはね……書かないといけないこと書き忘れたりするんですよ。比呂美の大ファンです、でも眞一郎のお母さんもなんかたまりませんってだけ書いて送っちゃいそうだったので。不審メールだ。

 

※個人情報に関する内容は表現をあいまいにしております

バンダイビジュアルお客様センターです」
「あの、わたし、比呂美の大ファンなんですけどブックレット交換対応のご相談で」
「かしこまりました、ではご住所とお名前をお願いします」
「大阪のベイエリアの内陸の高級な低俗マンションに住んでる比呂美の大ファンです」
「それでは交換品をお送りしますので、お持ちのブックレットをご準備ください」
「今いるんですか?」
「お届け時です」
「そうですよねすみません、封筒に入れておけばよいですか?」
「配達員が現物確認して交換品をお渡ししますので、そのまま配達員にお渡し下さい」

 

マジか。バンダイビジュアルさんマジか。わたし、これを、配達員さんに見せて「比呂美の大ファンです、眞一郎のお母さんもそそります」って言わなくちゃいけないのか。それで通じる配達員さんがうちに来るのか。品名:精密機械って書いて送りたいくらいなのに。薄い精密機械だ。正確には薄い本だな。見ず知らずの他人に薄い本差し出して誰が好きか言わされるとか、何の拷問だよ。

 

配達指定当日。ほぼ時間通りに配達員さんが来ました。

 

「サインお願いします」
「……」
「ありがとうございましたー」
「あの!こ、これを」
「え?」
「これを渡すように言われてるんですがっ」
「なんですかこれ?」
「確認しないといけないのでは……?」
「特に聞いてないですね」
「交換しないといけないのでは……?」
「それも特に聞いてないですね、それじゃー」

 

これは乃絵ちゃん。こっちは愛子ちゃん。そしてこれが比呂美です。乃絵ちゃんの兄貴ってちょっと変なんですよ。三代吉は可哀想な奴なんですけど見てて面白いんですよ。眞一郎ですか?ぼんくらですね。バンダイビジュアルさん。配達員さんは誰も知らなかったどころかこの薄い本が何かも知らなかったよ。私わざわざ呼び止めて聞いたのになんにも聞いてませんってさ。クロネコの人がtrue tears知ってるわけないやん。

脱力気味で受け取ったお荷物を開封すると、差替用のブックレットと、返送用の封筒と、印字済みの着払伝票が入ってました。そうだよね!ぼかぁね、そうじゃないかって思ってたよ!でもさ!そのまま見せろって言うから見せたのにさ!とんだ赤っ恥だよ!

 

……true tearsは冬のさわやかな空気に満ちた富山県南砺市とみられる地域を舞台に、何人かの男女が息苦しいほど濃密な恋愛合戦を繰り広げる全13話の物語です。もうちょっと具体的に説明すると、酒蔵の御曹司が3人の美少女からほぼ同時に告白されて四苦八苦した挙句一つの回答にたどり着くまでの、とても納得感のあるお経みたいなものです。年取っても若くても人間は未熟。未熟であるがゆえに人間は面白く、時に間違えるけれど、そして取返しがつかなくなることもあるけれどなんとかなるさ、明日はきっといい日になるさ。視聴後にそんな教訓を得たお話でした。回想しているうち、また見たくなった。

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というわけで見るわ

 

PAにまつわる思い出話をしたのはHDDに録りためてあった白い砂のアクアトープについて感想を書きたかったからなんですが、これは次回にいたしましょう。