working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

爆発していいのは芸術だけ

皆様こんにちは。うわばみではありませんが下戸でもないgentlyです。

もうすぐ夏も終わるけど

老後の居住予定地である滋賀県高島市、旧今津町の酒蔵・池本酒造さんが毎年夏に作っている活性にごりを今年も2本購入しました。1本はすでに飲み干しました。いわゆる爆発する日本酒です。

開栓すると雪のように舞うの

私はこの「爆発する」の表現がものすごく嫌いで、テレビで面白おかしくやってるのは爆発「させている」のであって、本来は爆発しないよう慎重に開けるのです。購入時にお店から開け方について注意書きなりなんなり渡されているはずなのに、絵的な要素を狙ってああいうことをするのは日本酒に対して失礼じゃないか、飲む気がないなら買うなと言いたい。

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これはナイトスクープの切り貼り映像で酒の銘柄は異なりますが、透明な四合瓶で、しかもスクリューキャップで開閉しながら様子見できるよう作られてるのに、石田探偵は派手な絵を撮るために一気に開栓してます。ある時期からナイトスクープを見なくなったのはこういうとこなんだよな。爆発たまごもリアルタイムで見てた時はバカ笑いしてたけど、食べ物で遊ぶのは良くないわなぁと思うようになって。それ以前に上岡局長と岡部秘書が退任して以降ほとんど見てない。

 

……なんか偉そうに語ってますが、私も2度爆発させてしまったことがあります。滋賀県高島市の上原酒造さんが作っている不老泉の活性にごり一升瓶を、それも友達の家で。金属のキャップをそーっと外してる最中に打ち栓が豪快な音を立てて吹き飛びました。あまりのことに居合わせた全員が3秒ほど身動きが取れず、口を開けて噴水を眺めてたらお酒がほぼ全部流失してしまいました。今も天井に打ち栓の跡が残ってます。あれは万が一目に当たったら失明してたな。

2度目は数年前の自宅。滋賀県東近江市の畑酒造さんが作っている大治郎の活性にごり一升瓶でした。心得があったのでこれ以上ないほど慎重に開け、2Lペットボトルを半分に切った噴出防止キャップまで作ったのに、無駄でした。打ち栓を抜いた後キャップをかぶせるまで時間的余裕がありません。猛烈な勢いでせりあがって来るのを手で押さえようとしてもうまくいかず、結局半分くらい流失してしまいました。より正確にはうちのじゅうたんと私の黒いチノパンが流失分をほぼ全部吸い込みました。パンツの中までびちょびちょや!瓶内のガスを少しずつ逃がす手段がないのは致命的です。ぜひスクリューキャップにしていただきたい。一升瓶の活性にごりは手に余る。

 

……お気づきかもしれませんが私は滋賀県の回し者です。西川貴教兄貴ほどではありませんが滋賀の酒と米と水をこよなく愛する者として布教活動を展開しております。春に海津大崎の桜クルーズに出かけたのを今思い出しました。酒の味が異なる4つの水系の話もここに書いてます。

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そして滋賀県酒造組合が作成している県内のお酒マップ。というわけで読者の皆様は今すぐ滋賀の酒を買わないとご先祖の霊に祟られます。

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ところで、活性にごりにはちゃんとした開け方があります。

絵がかわいい

心ある酒販店さんは注意書きを渡した後も念入りに説明してくれます。吹き出しそうになったらスクリューを閉めて瓶を縦方向に1回転させると少し落ち着くなんて、まぁ知らないですよね。このとき瓶内のガスが暴れて、澱が吹雪のように舞い上がるのは見ものです。これを繰り返すと最短10分程度で安全に開けられます。安全に開けた後は夏らしくギヤマンに注いで飲むのです。

その後いろいろ調べてみると、爆発する日本酒はれいの巨体のオネエ系芸能人の深夜番組でも取り上げられていた模様です。酒で遊ぶのは、飲んで遊ぶ方にしていただきたいものだと思い、こんなことを書きました。