携帯型通信複合機の話 - working-report ２回戦

皆様こんにちは。モバイルフォン歴28年のgentlyです。

私が最初に携帯電話を持たされたのは高校１年生の頃でした。関西セルラーの、パカパカですらない時代の正方形に近いフォルムの端末から、びよーんと突き出した固いアンテナと、無線のインカムのような開閉動作が必要なマイクがくっついたもので、辛うじて液晶の番号表示窓がある機種でした。ネットに写真が落ちてないか見てみましたが、型番が分からないと探せませんね。現代のスマホとは全く形状の異なるものです。携帯電話を持たされた理由はよく覚えてませんが、自宅から60キロ近く離れた学校で、図書館で宿題やら自習やら彼女とイチャコラやら済ませたあとの帰りが毎日20時前後になる暮らしでしたから、いつ帰って来るのか連絡するように程度のことだったと思います。

その後大学、社会人のはじめにかけてNTTドコモの家族割に加入しましたので、利用状況がおかんに筒抜けでした。やれ通話料が高すぎるだの、iモードで何してるだの、言われることはどちらのご家庭でもだいたい同じです。社会人6年目にしてソフトバンクに乗り換え、家族の監視から解放されたと同時に番号を変えたことを知らせないほど、現在に至るまで関係が冷え切っております。

ドコモからソフトバンクに乗り換えようと出向いたお店では、キャリア変更機種変更にとどまらずデジタルフォトフレームだの給水機だのを売ろうとするので最後はブチ切れて帰りました。

店員「あっれー？もしかしてぜんぜんいらないって感じですかぁ？」

一見客との距離感をアパレル店員並みに見誤った口答えが火に油を注いだ感じですかぁ？そこがマイショップになるのが嫌すぎて、スマホに乗り換えるタイミングはわざわざ遠方の店舗に出向いたくらいです。その後消費者庁だか総務省だかの行政指導があったのかどうか知りませんが、変なセールストークはなくなりました。あれはお店のイメージを著しく貶めるのでやめて正解です。ちなみにそのショップは早々潰れました。ざまぁ。

そしてこのたび、15年お世話になった大手キャリアのソフトバンクから、その下っ端であるワイモバイルに切り替えました。その結果。

いままで
月間3ギガ4,500円＋本体1,200円
データ繰越しなし

ワイモバ
月間5ギガ2,178円＋本体1,200円
データ繰越し1か月

通信費が半額以下なのに上限が2ギガ増えました。大手キャリアと契約してた私はアホなんでしょうか。この状況をもたらした菅さんと総務省はもっと褒められていいと思います。なーんかめんどくさくて後回しにしてたんですけど、さっさとやればよかった。ソフトバンクとワイモバイルはアンテナが共通なので品質に差はありません。アーバンでシングルなリッチアルコールライフをエンジョイるナウのミーにはノーマターです。Yahoo!プレミアム会員資格が維持されるのでパリーグは全試合が見放題です。通勤時間が極端に短いのでスマホいじくったり動画見たりするヒマもありませんからこれで十分です。

その代償としてキャリアメールアドレスが消失しましたが、Gmailアプリで事足ります。デバイスを跨いで使える上にセキュリティもそれなりに固いGmailは最高です。酒の通販とピザ屋とうどんの出前とAmazonとFANZAの登録アドレスを切り替えただけ。SIMの入れ替えもショップがやってくれて、その後に必要な手続きもなく、まことにスムースでした。切り替えて1か月、今のところ何の不自由もありません。自宅にWi-Fiがあれば敵なしです。

……ここからは書かずもがなのことを書くんですけど、スマホは人の生活に浸透しすぎて色々なモラルが失われました。まずSNS。あれはどんなに正しい使い方を心がけようとしてもしくじります。変な人のペースに飲まれやすい。そして軒並み面白くない。最近やむなくTwitterのアカウントを作ったんですけど、大塚明夫さんと中田譲治さんだけフォローしておけば十分です。トーシロの自分から発信するなんて気が知れません。お前、ブログって何か知ってるか。

次にゲーム。あんなものはね、ゲームウォッチの時代から家の中で一人でやるもんなんですよ。ゲームに夢中になっている人の顔はとてもじゃないけど見られたもんじゃありません。家でプロデューサー副業やってる私がいうのですから間違いありません。

……ところで、スターリットシーズンは現金購入の「種（シード）」という名のなんちゃらドラッグを大量購入して、いたいけなアイドルたちに容赦なく注入して能力を大幅アップさせたのに、10月のストーリーがクリアできなくなったので、最初からやり直すことにしました。きっと何かを見落としているんだ、きっと、ウヘヘ……。レッスンが非効率だったのではないかとの反省に立って、全アイドルのスキルボードを俯瞰してリミットアップまで必要なSPを確認し、レッスンごとの得手と不得手による習熟度合いを確認し、パラメータを精査して何回のレッスンでボーダーに到達するかを計算し、必要情報をノートしながら1日1日をかみしめてプレイしています。再開から4時間経ったのにまだ4月上旬です。これはもはやゲームでも副業でもない、天職だな。

スマホゲームの話に戻して、特に駅メモ！にのめり込んでる人は背中を見るだけでわかりますね。変な色の瘴気が出ている。鉄分を含む趣味と美少女ゲームが融合するとろくなことがありません。全体の一部と信じたくても、私が見かける駅メモマスターはもう例外なく……お前、目くそが鼻くそを笑うって知ってるか。

そして一番のモラル欠如は、鉄道事業者があれほど「歩きスマホはやめましょう」って言ってるのに全く効果がないことです。いくら啓発ポスターやら動画やらを作ったところで、彼らは自分の手元以外に視線をやらないので目に入りませんし、目に入ったところで意味を理解しません。むやみにやめろと言っているのではなく、歩きながら使うと他の人に迷惑な上、衝突や転落の危険があるからなのに、やってる人はどこ吹く風です。全員死ねばいいのに。

何が迷惑なんだ、前見て歩いてる奴が避ければいいじゃねーかみたいなことを言われることもままありますけど、一番迷惑、というか邪魔に感じるのは対向ではなく後ろの人です。画面に見入ってる人は歩みが遅く、だいたい蛇行します。下手すると突然立ち止まることもあります。通路が混んでいて追い抜きたいとき、フラフラされたり立ち止まられたりするとイライラMAXです。そんなとき後ろの人は「いっぺん車にはねられて死ぬような目に遭ったらいい」と思っているに違いありません。私は毎朝そう思ってます。

今の日本社会は一般に想像されるより遥かに不寛容で、ましてや通勤通学タイムは「今日の仕事は、楽しみですか。」みたいなイキリフレーズに反応しやすい、一番虫の居所が悪い時間帯なので、そのうち見知らぬ人に背中を刺されるかも知れませんよ？お互い気をつけましょう。