working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

偉業はやがて異形となり

皆様こんにちは。駅メモの提供元であるモバイルファクトリー(以下、モバファク)の業績が芳しくない、サービス終了がありうるのではないか?という、どなた様かのブログ記事を見つけました。

nagoya21.hatenablog.com

ほんとかな?と思ってIR情報を見てみました。モバファクは東証プライム上場企業です。前年同期比較はまだしも、直近四半期ごとの比較は業績の波(稼ぎ時とそうでもない時)以外なにが分かるんやろ。決算ハイライト資料に、全然短くない最新の決算短信も掲載されてます。ヒマな人は読んでみてください。セグメント別の状況がよく分かります。

www.mobilefactory.jp

……増収減益ですね。ゲーム事業の収益力の低下は起きていないようですが、経常利益から最終利益の間で2億弱減ってるので、なんか特損出してるんかと思ってよくよく見たら2,000万ほど出してます。利益数億単位の会社でこの額はちょっとデカい。

その半分以上を占める減損損失は「ソフトウェア」のようですが、償却を上回る規模で取得(開発?)価格を切り下げているのがゲーム関連か、社内システム関連か、それ以外か判然としません。

来期以降も継続的に出るようなら収益力の低下に直結する可能性はありますが、前期もちょびっと出てて、なんでしょねこれ。

ただ、3Q累計で法人税と住民税を1億6,800万も払ってますから、社会のために謹んで納税するえらい会社やで。……減損損失分の損金算入で何らかの節税的なテクニックがあるんかもしれませんけど。

 

要するに、私はタイトルにまんまと釣られたっちゅうわけです。決算資料を一通り見た限り、駅メモは基幹事業のようですので、駅メモのサ終はモバファクの終了とほぼ同義です。

今後の事業展開でやたらと目につくNFTとかブロックチェーンとか、暗号資産的なものの将来性がどんなものか私にはさっぱり分かりません。サービス終了の有無を判別するには決め手に欠けます。普通に考えたら、ない。

 

ただねぇ。駅メモはゲームの目的がよく分からなくなってきたようにも思います。だからこそこんな憶測や噂も立っちゃうわけで。過去にこんなことを書いてます。よかったら読んでみてね。めっちゃ長いけど。

working-report2.hatenablog.com

自宅で5分おきにスマホを見るのは精神的な病気としか思えませんし(気になり過ぎると物事に集中できなくて抑うつ状態になる可能性がある)、これまで読書に充てられた乗車時間を丸ごと駅メモに盗まれるのは時間を無駄にしたような感覚になりますし、地元駅に5万回もアクセスしたところで手に入る称号は「ボクの地元はここだよー!みんなぶっ叩きに来てね!」と表明してるのと変わりない居住地情報の漏洩ですし、全国の駅、廃駅も含めて9,000以上あるのをアクセスしても1両多く連結できるだけですし。

多くのソーシャルゲームがそうであるように、ゲーム内のランキングがソーシャリティ=社会性を帯びている以上、このゲームに終わりはないのです。

ソーシャルゲームが収益力を維持伸長するためには既存ユーザーの継続的な課金体制への取り込みと新規ユーザーの獲得が生命線となりますが、その新規ユーザーのやる気を一瞬で削いでしまう人たちが、駅メモにもいます。それもたくさんいます。

 

先のブログ記事にもある通り、ランキング維持のために汲々としているマスターは「害悪」と呼ばれます。その手法には色々な意見がありますが、一般的に

①地元駅で四六時中待機状態
②秒でリンクを奪還しに来る
③リンク落とすとスキル全開
④フットバースを躊躇しない
⑤先頭車両はだいたいふみか
⑥レベル100が複数いる編成
⑦無属性でんこのレベルが80
⑧ランキングはだいたい3桁
⑨コメント制限がついている
⑩メシ中もトイレ中も駅メモ

どうでしょうか。4個以上当てはまったら間違いなく害悪です。リンクスコアに生き、リンクスコアに死す。高得点を挙げずにはいられない、苦しみと悲しみに満ちた異端達です。

 

「害悪」マスターはそのプレイスタイルから、生活時間がどうなっているのか分からない人がたくさんいます。

朝も夜もなく地元駅と周辺駅にアクセスし続け、がちがちのガードを固めて他のマスターのリンクを許さず、万が一フットバース行使されようものならただちに報復フットバースを繰り出し、とにかくスコアを稼いでランキング上位に食い込もうとします。

周辺駅のアクセスに投じるレーダーの数も尋常ではなく、一体いくら課金しているのか心配になるほどです。

イベント開催中の配布報酬目的ならまだしも、年がら年中こうなので取り付く島がありません。

スコアの事しか念頭にないので、ほかのマスターからどう思われるかを考えない、自分の行動を客観視できない人たちです。

本来、ソーシャルゲームの「ソーシャル」が示す社会性とは他者との豊かな関係性を表す言葉で、ゲーム内のランキングという一過性の評価に収斂するものではないはずです。

彼女たちもそんなマスターを見たくない……はず

まふゆちゃんを悲しませる野郎はワイが許さん。

このような駅メモの負の側面、ある意味ギャンブルよりも人間性を失いかねない深い沼の存在について、多くの楽しく遊んでいるマスターも、私も、見て見ぬふりをする以外ないのが実情です。

ランキングの維持という終わりのない目標に向かって疾走し続ける彼らは、いつかどこかで全身全霊をかけた物心両面の傾注が何事にも報われないと知った時、生きる目的すら見失ってしまうのではないでしょうか。

 

彼らの廃人的な課金額をもって、のほほんと無課金もしくは微課金で遊んでいる我々のプラットフォームが支えられている。モバファクの売上規模を見てそんなことを思いました。

自分の月間課金額から考えて、途方もない金額をつぎ込んでる奴が相当数いるのは間違いありません。モバファクさんはもっと大きく稼いでると思ったら全然でした。

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