working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

SNSを呪う詩

皆様こんにちは。年末休暇が始まって、禁酒も4日目に突入して、生活が健康的になりました。体が軽い。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。もう何も怖くない。怖くないので過去話をどんどんしたい。なのでもう1本書かせてください。

 

以前、正社員として企業の公式ブログを書いてたことがありました。コメントは初めから封鎖してたのでお客さんの反応がどんなものか直接知る機会はなかったんですけど、SNS界隈では「この管理人どんだけアニメ好きなんだw」と好意的?に受け止められていたようです。その後のリアルイベント運営中にお客さんから指名手配捜索されるほどにまでなりましたが、業務終了とほぼ同時にブログは閉鎖し、会社の評判を高めた功績か何か知りませんが部署横断型の公式Facebookチームに組み入れられました。

 

案の定、うまくいきませんでしてね。Facebookではなく私が。当時責任者の課長から呼び出されて言われました。会社のSNSなんやから、私物を写して記事にすんのはちょっと違うやろ。あと文章な、ちょーっと思ってるのと違うねん。これからアップする前に俺のチェック通してくれるか。

世界観のギャップ

……どうやら課長には平沢憂ちゃんの可愛らしさが伝わらなかった模様。てんてこまいの憂ちゃんはテンパってる日常発信に合わせて使いました。バンドアニメの主人公の妹はめちゃくちゃ可愛いのが世界の定説らしい。あれからずいぶん時間が経って、久しぶりに出してみたらちょっとベトベトするしテカってる。後で手入れ方法調べないといけない。

私には硬軟織り交ぜて社外の利害関係者と対峙する広報マインドがないと判定されたのがすぐ分かりましたので、自分から申し出てチームを退出しました。この会社では一度定まった評価は容易に覆りません。どこでもそうかもしれませんけど。内心、もう二度と俺を呼ぶな、せいぜいつまんない配信続けてそこそこの評価にとどまってたらええわと思いながら。要するに課長の一言が私のブロガーとしてのチンケなプライドをズタズタに引き裂いたわけです。あれから10年余り、一度も呼ばれてません。

 

複数人で管理運営するSNSは今や企業の常識です。特定の個人に炎上リスクを負わせないためにも必要なことです。その一方で企業のファンを掴むための発信を丁寧に続けることが求められますので、可能な限り部署横断的な体制で、いろいろな角度から情報提供を行うのが効果的と言われています。私も企業人の端くれなのでその意味は理解していますし、企業価値やらブランドやらの向上、ひいては収益に資する情報発信であるべきこともわかっています。

ただね?こう言っちゃなんだけど、私はソロのブロガーだよ?MMORPGのキリトくんみたいなもんだよ?担当者の個性人格を文章や写真に宿してこその面白さを訴求していく人間だよ?そんなのに同調圧力かけて同じような発信やらせて何が面白いのさ?

私がどんな発信でお客さんの心を掴んできたのか、肌感覚で理解してないというか、公式ブログを読んでないのが丸わかりでしてね。文章に関するちょーっとが長かったのは、相当ちょーっと違ったんでしょう。

毎回憂ちゃん使ってたわけでもアニメの話をしてたわけでもなく、緩急つけて情報出してたんです。他社製品(ねんどろいど)を使って写真をアップする行為は営利目的でない限り法的にも倫理的にも問題はないはずです。あまり自覚はないけど文章にも独特のリズムがあって、それが面白いと評価されて、株主総会でもお褒めのお言葉をいただいた、少なくともそう思っていたのに、そのリズムがダメだと。だったらなぜ呼んだんだよ、ちょっと変化球入れたかったからじゃないのかよと。

 

それはそれとして、昨今のSNS界隈を見る限り、課長の判断は正しかったと言わざるを得ません。だから出世するんだね。あちこちで何が飛び火するかわからないほどに地雷が埋まってます。もしあのまま私が憂ちゃんを使っていたら、モンスターカスタマーから何を言われていたことやら。

CSR、SDGs、さらにはジェンダー、LGBTQなど性にまつわるダイバーシティヴィーガン、ハラル、五葷その他諸々の食にまつわるダイバーシティ。そこから派生する意味不明なポリティカルコレクトネスの数々。そんなのに戦々恐々としながら否応なく続けてるのが最近の企業SNSです。機械的な発信以外もうやめたらええのに。

 

Twitterの凋落と共にSNS文化が地の果てまで衰退することを心の底から願っている私です。人間の不良品が湧きすぎてる。2023年はもう少し明るい話題で始めたいなぁ。