working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

2023年筆おろし

皆様こんにちは。社用メールで虚礼を出し尽くしましたのでこちらはいつも通り再開します。強いて何かめでたいと言えば正月のダラダラが3日で途切れて3日働いてまた3日休めることぐらいでしょうか。

 

昨日は労働初日、取引金融機関への挨拶回り、いわゆる新年互礼会に出て直帰しました。3メガはコロナ8thインパクトの状況をかんがみて軒並み中止を決定したんですが、準メガと地銀さんの一部はノンアルで開催されるというので1日かけての小旅行です。

ご挨拶先では柿の葉寿司のお土産をいただいたり、一度も会った事のない執行役員の皆様に大量の名刺を吸い取られたり、受付で20人超の若い衆が黒いスーツでウェルカムしてくれたうえ、ミスきものに囲まれて写真撮影したり、酷寒の大津でひと気のない商店街を歩いて漬物を買ったり、世間一般に無駄と思われている行事のようでも収穫はありました。これに伴う移動の有無は経済に影響すると思います。一番の収穫は一緒に回った上司がご子息と一緒にポプテピピック2期を全話見てた事です。移動中、山寺宏一AC部の変態性の話で時間が潰れました。あと、どう考えてもぼっち・ざ・ろっく!(以降ぼっちと呼称)の方が優先度高いのもお伝えしときました。

今晩いただきます

 

年末年始の間にフィニッシュラインを超えた作品はいくつかありますが、印象的だったのは後宮の烏とうちの師匠はしっぽがない(以下しっぽなと呼称)です。ぼっちの後の烏妃(寿雪)は気持ちを入れ替えてもリョウちゃんが滲んできて困りましたが可愛いですね烏妃は。お菓子あげただけであんなに喜ぶ女の子は現代の絶滅種です。うれんにゃんにゃん(特殊な能力を授ける人面鳥)を体に宿して死霊をあの世送りにする技術も見た目も閻魔あいを彷彿とさせます。疲労困憊した登場人物たちの中でいつも元気な九九が唯一のオアシスでした。あの子がいないと見続けられませんでした。

OPを歌う女王蜂は作風とぴったり合ってましたね。CM見たとき「誰やこのべっぴんな踊り子は」と思ったらボーカルのアヴちゃんでした。アヴちゃんはオネエって今日まで知らんかった。PV貼っとくから見てください。絶対みんなオネエって思わない。どう見てもエキゾチックでミステリアスな美女やんけ。

 

しっぽなは大阪府なにわ言葉警察として視聴しました。市道真央ちゃんは完璧ですね。淡路島の山奥の子狸なので方言に染まっていない標準語パートと、ごく自然に繰り出されるなにわ言葉の上方落語パートの演じ分けはとても可愛らしかった。でも一番は文狐師匠の山村響さん。非関西圏出身の声優さんが、なにわ言葉をあんなに自然で風流に艶っぽく使いこなすのはまさしく芸と呼ぶにふさわしい。昭和元禄落語心中で見せた老練な雰囲気の石田彰さんは三文起請で相変わらずの艶っぽさがダダ漏れていましたが、イントネーションは若干不自然でした。意地悪なおっさんの小野坂昌也さんは南河内の混ざったなにわ言葉の婉曲ぶりが遺憾なく発揮されてました。あれは久川綾さんに近い。お名前を挙げなかった声優さんはもう少し頑張っていただきたかった。

しっぽなをもう一つ評価するのは、現代の吉本たこ焼きタイガースではない、かつての、あるいは本来の大阪の風物をちゃんと描いたことです。通称ライオン橋の難波橋に市電が走り(今は京阪電車ともども地下で交差してますけど)、大阪天満宮の参道を御鳳輦がしずしず進み(天神さんがあんな可愛いのはワロタ)、船(空飛んでるのもありましたけど水辺と仮定して)の川渡りと橋が交差する「八百八橋」、そしておそらくその近くにあるのだろう天満天神繁昌亭がモデルと思われる寄席小屋と、昔のフォルムで佇む通天閣とルナパーク。大阪のポテンシャルをよくわかってる人が描いたんだろうなぁと感じ入りました。

ほんと秀逸なデザイン

CM入りと明けのスポットは過去と現代の対比が描かれててこれも可愛かったなぁ。中之島公会堂もさることながら、一番好きなのは大丸の心斎橋本店。あの内装見たらキューってなる。子供の頃、おかんに連れられて中2階にあったモロゾフでワッフル食べたの思い出した。

しっぽなは1月10日までYouTubeで全話無料視聴できます。あと5日しかない。私はBS朝日の一挙放送を捕まえました。楽しいからサーっと見られました。

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もう間もなく1月スタートのアニメが本格化します。NieRと長瀞さんだけでいいんじゃないか。新しいのを見るのはちょっと疲れたし。