working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

沼に堕ちて~fallin' swamp 2023~

※この記事は私のごく個人的な体験に基づく駅メモ課金イベントに対しての意見表明であり、すべてのイベントあるいはユーザーが該当するとは考えておりません。ほとんどがそうに違いないですけど。

 

皆様こんにちは。1月以降に進捗したことがもうひとつありました。れいの課金沼のその後です。

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いっぱいたおしたお

ご覧のとおり416位でイベントを終了し、ここに詳しく書くほどでもない報酬(もちろん金銭ではなくアイテム)をいただきました。これに費やしたアタックエナジーゼリーおよびコラボガチャの総額は48,900円でした。1,000位のボーダーぎりぎりを狙えばもう少し抑えられたかもしれませんが、悲しいかな、500位以上になると報酬内容がグレードアップするので欲が出ました。もう2度とやりません。

 

課金額を見るためアイテム入手履歴をさかのぼってイベント開催日までの出費状況を確認しましたが、これがやってみると恐ろしく面倒くさかったです。電友さん(ユーザーの友達になった他のユーザーの総称。でも実際は友達でもなんでもないアイテムサプライヤ程度もしくはそれ以下の存在に過ぎず、誰かが称号を取った時だけアイテム配給のお礼がわりにその他大勢のユーザーにはなんの意味もない、心のこもってない祝意を述べるBOT。しかも個体差があり、性能の悪いBOTほど1日に大量の祝辞を垂れ流す。駅メモにはトラブルを未然に防止するため個人間の通信機能が実装されていない。もっとも、あったところで使いたくもない)からのプレゼント履歴が鬱陶しいほど目に入ってきます。その情報いつまでも保持する意味あるか?と思うくらい。

冷静になった自分がどれだけ浪費したか簡単に確認できる仕様なんて、課金をジャブジャブ促進したいゲーム開発者が実装するわけないので当然と言えば当然なのですが、返す返すも課金沼は恐ろしいところでした。こんなに使っても私より上位に400人以上いるなんて、一体どんな人たちなんでしょうね。

コメントでまぎれもなく私とわかる仕様

ご覧のとおり、ハンドルネームの頭に銅色の車輪を模したイベント勲章がくっつきました。この色が変化して派手になるほどヤバい奴だと思って間違いありません。ランキングイベントの都度、今回の私並み(もしくは以上)の出費を何とも思わないなんて、よほどの金持ちか、明確には言いにくい何かしらのビョーキを抱えているとしか考えられません。こんなことしたって喜ぶ人は誰もいません。現に私がそうであるように、これが終わってから途方もない虚無感に苛まれてます。

お金は出来るだけ大勢の人が喜ぶ使い方をしなければ稼いだ甲斐がありません。多額の課金によってゲーム内だけの、しかも一時的な名声(ソーシャル!)を得られても、その後に待っているのは激しい後悔です。そう、今の私のようにな!

 

……ソーシャルゲームの収益構造を批判したいのではありません。こうでもしないと儲からないでしょうし、営利企業体が儲けることを批判する気もありません。ただ、この経験を通じて具体的に自分が何をしたかったのかがうまく説明できないほどに課金の虚しさを感じています。イベント勲章目当ての課金者は一体いくら投じているのかを知る、という目的は勿論覚えてますよ?でもそれが分かったところで何の意味があったよ?って話です。

私の課金額は十分高級な旧世界ワイン8本分以上、PS5デジタルエディション1台分、吉原の中級ソープ2時間分に匹敵します。

ところで、みんな吉原を鶯谷のあたりと思ってる人多そうですけど全然違います。直接店に行くことはむしろまれで、電話すると日暮里駅にアルファードのような大型高級車が迎えに来て、降りるときは黒づくめの店の人たちがムショ上がりの若頭を出迎えるように並んで道を作ってくれます。何のためにあんなにたくさんいるのかは皆さんのご想像にお任せします。そんな屈強な兄さま方の至れり尽くせりの対応で部屋に上がると一畳敷きの閨と間続きの風呂があり、とりあえず飲み物を頼んでお話した後はアヘアヘです。アヘアヘが終わった帰りもアルファードで送ってくれます。車がちょっとでも遅れると聞いたことのない剣幕で運転士がどやされます。すごい世界です。

しかし今回の課金イベントは、ブログネタのために金をドブに捨てる、まことに勿体ないことをしたと反省しています。ソープの話する方がよっぽど笑いが取れる。そんな額をソーシャルゲームに突っ込むってアホちゃうか。目くそ鼻くそを笑うとはこのことやね。

 

上位の課金者を馬鹿にするのは簡単ですが、では上位者は一体何のために課金しているのでしょうか。一般にソーシャルゲームはゲーム内における地位や名声が社会性を帯びているので、それらを向上させることに意味があり、ゲームそのものに終わりはない、したがってステータス維持のために無限の課金を強いられることになる、という趣旨のことを以前書きました。

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ただ、実際に多額の課金を体験してみて、果たして本当にそうなのか、それは自発的な意思によって行われているのかと疑ってます。

確かにステータス維持の側面はあるにせよ、もはや勲章の色や形がどうなろうと、人から、特に同じステータスにいる誰かに「負けたくない」という虚栄心から、そのように見られている自分を変えることが出来なくなって、引っ込みがつかなくなっているだけなのではないかなと思うのです。これも一歩引いてみれば社会性なのかもしれませんが、なんのことはない、ガキ同士の下らない意地の張り合いです。

似たような事例に、スーパーチャットにおける投げ銭があります。応援したいYouTuberに対してお金を貢ぎたいのではなく、自分と同じステータスにいる誰かに競り負けたくないという、意味のよく分からない虚栄心に踊らされて無際限な投げ銭をしてしまう事例が社会問題になっています。中には親のクレジットカードを子供が使い込む事例もあるそうです。与信枠500万円のクレジットカードを子供がフリーハンドに使える家ってどんなご家庭なんでしょうね。

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記事化された内容が問題の中心かどうかは分かりませんが、社会性というよりは負けず嫌いな人間の本性がむき出しになることで金銭感覚がマヒしてしまう可能性の方が高そうです。対抗心や虚栄心、よりよい言葉ではライバル心と言ってもよいのかもですが、そういうことは自分で稼ぐようになってからにしな?とだけは言いたいですね。あとは推しに全身全霊捧げてボロ雑巾になろうが苦海に身を沈めようがマグロ漁船に乗せられようがどうしようが知ったこっちゃないです。

 

人間の病理を研究し尽くした恐ろしい収益構造を持つ駅メモ、もといソーシャルゲームですが、これまでも繰り返し述べてきたように、それらの遊び方を決めるのは提供事業者ではなくユーザー自身です。ユーザーがお金に対する意識をしっかり持たないといくらでも吸い取られるのです。そしてもこれも何度も書いてきたことですが、お金が過分に吸い取られるのは事業者があくどいからではなく、自分が馬鹿だからです。

何事も節度を持った利用を心掛ける、それを再確認するために節操のない金の使い方をしたことには本当に後悔しかありません。人生経験を薄めてしまうような金の使い方はダメですね。あれだけの金があったらもっと違うこと、もっと大勢で楽しむことに使えたでしょうにね。

 

今回のエンディングは小林明子さんの「恋に落ちて」。