working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

BLUE GIANT見て考えた余計なこと

皆様こんにちは。かれこれ1か月以上ランク圏外をさまよっていた、一応アニメとゲームを主テーマとするこのブログ。

ははっ

たった1クリックいただいただけでアニメジャンル6,224ブログ中17位に浮上しました。大半のブログは1クリックもされないか、もしくは筆者がバナーを貼り付けていないか、複数のブログが同順位にならないということは他に何らかの変数的要素があるのか……いずれにしても、こんな場末感漂うブログが上位に来ちゃう時点で信頼に足る指標でないことは明らかです。

 

平日朝のマンションエレベーターでは上下階の人と乗り合わせます。先週、母娘連れが乗ってきて、未就学であろう4歳くらいの女児が私の仕事用カバンのある一点を凝視してぼそっと言いました。

「まま、なんかついてる」
「せやね」

「なんか」

これが何か知らないわけがない年頃の女児が、間違いなくキュアスカイだと認識したであろうに、だからこその凝視だったろうに、サラリーマン然とした私に対して、瞬時に深謀遠慮したうえでの「なんか」。

お母さんのいる前でいい歳こいたオッサンがプリキュアぶら下げたカバン持ってるなんて大きい声で言ったら私が恥をかくと思ったに違いありません。きっとあの子は賢くなります。

プリキュア、教えてあげよか?」

万が一私が女児に話しかけようものなら声かけ事案の安まちメール発報不可避です。すなわち社会的死。なんならお母さんのほうがいいな。プリキュア不倫とか新しすぎる。ああいうときは何を言われても男は黙って一斗缶です。一寸先は闇。社会もギャルも女児もお母さんもオタクには厳しい、それを忘れてはいけない。

 

前置きが長くなりました。ゴールデンウィークは集中的にアニメを見ようと意識して過ごしてます。なのでこんな一銭にもならんブログはこの機会に永遠にほったらかしといてもよかったんですけど、読者様に失礼なのでやっぱり書きます。

この写真見て爪切りました

月末に塚口サンサン劇場へBLUE GIANTを見に行きました。どのテレビアニメを見てる時だったかCMが目についたのと、そこら辺のシネコンでは体験できないサンサン劇場の特殊な音場と、飲み仲間の美容師さんが見に行ったと聞いてこりゃ行かねばなるまいよと思ったのです。

bluegiant-movie.jp

私はジャズをよく知りません。

持ってるCDこんだけ

一時期サラ・ヴォーンの地響きしそうな歌唱力とマイルス・デイヴィスのシックなトランペットの音色に魅了されたことはありましたが、以降継続してジャズを聴くほど私の興味は成長しませんでした。なので作中で宮本大が言ってたような「ジャズは熱くて激しい」なんて感覚を一度も得たことはありませんでした。山田裕貴さんはハマり役でした。

そんな私なので案の定、サックスの爆音、飛び跳ねるようなピアノ、始めたばかりで拙いながらも一生懸命なドラムのセッションに飲み込まれました。音の渦です。こりゃ拍手したくなりますわ。全曲上原ひろみさんのオリジナルでしょう?ほぼコンサートに来たような気分です。こういう時、映画館に行く意味ってあるよなぁ、見られりゃいいってもんじゃないよなぁってつくづく思います。

 

作中で「ジャズは死にかけている」という言葉が出てきました。一部のトッププレイヤーを除いて国内で話題になることは皆無、テレビを通じて聞く機会もまずなく、時折地域活性化イベントとして開催されるそれらは到底本物の演奏とは言い難く、日常的にちゃんとしたジャズに触れる機会が失われている≒音楽ジャンルとして死にかけている現在への危機感です。

でも、本物のジャズって高いんよ。ワインと同じ。それなりのバーに行けばかかってるくらいの認識で耳に入ってくる分にはジャズに金払ってる意識なんてまず育ちませんよね。そんな中で世界のトッププレイヤーが来る、さて席料はいくらかなと思って見てみたら目ん玉飛び出るような金額です。それは違う言い方をすると、私がジャズにそこまでの金銭的価値を認めていないということでもあります。

こうなると、お金払える人間たちのステータス誇示の場にしかならん気がします。そりゃね、良さが分かって聴きに来てる人たちの方が圧倒的に多いでしょうよ。でもそういう場に新参が顔を出そうとすると大方、金持ってるけどその良さがどの辺にあるか分かってないと思われてしまう(ような気がする)。そして事実分かってないから敷居が高い。で、お金を払いさえすれば「分かってござーい」てな顔して座ってるのがウヨウヨいたりする。ああいう人の顔見るの嫌なんですよね。マウント取ることしか考えてないの漏れ出てるから。

ワインだって高いのを開ける時は大体味のわからん女の前でしょう?事実私がそうでしたよ、はぁ。開ける奴だって本当にわかってるかどうか知れたもんじゃない。私はワインの味わかってますよ?男は自分が社会的強者ですって見栄をね、出費の多寡で測り合うんです。はぁヤダヤダ。

だからこそ、映画館に行けば1,800円で本物が体験できる機会はできるだけ多くの人に知ってもらいたいよなぁとも思います。

 

今日言いたかったことをまとめると、

BLUE GIANTはいい映画だからおすすめだよ
・でも生演奏高いよね、どうしたらいいんだろうね
・趣味に金払う文化の裾野がそもそも死にかけてんじゃね?

以上の3本です。1週間も間が開くと文章がうまくまとまらないな。