working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

思い立ったら高野山

※この記事は宗教への勧誘、金品の徴求等を意図して書かれたものではありません。ただし、プリキュア勧誘に関してはこの限りではありません。

 

皆様こんにちは。大型連休は去りましたので、今日から平常運転に復し、思い出を記録しておきます。

3日は思い立って高野山へお出かけです。南海電鉄のデジタルチケットはすごいですね。紙券より安くなるうえ全部スマホに入るので紛失リスクがほぼありません。おねだん3,690円。

スマートアンドコンビニエント

このチケットは大変便利でしたので、URL貼っておきます。クレジットカードがあればすっと買えます。念のため書いておきますが、ステルスマーケティングではありません。私は南海グループの関係者ではありません。

www.nankai.co.jp

で、往路の特急こうや号で優雅に入山するはずが、天下茶屋駅のホームで時間になっても来ないな、遅れてるのかなとかスマホ見ながら物思いにふけってたら、目の前をこうや号がゆっくり発車し去りました。4両編成と8両編成で停車位置が異なることに気づけませんでした。幸先悪すぎる。

いまいち旅感のないロングシートの急行に乗って予定より40分遅れて入山。

極楽橋駅QRコードをかざしたらうまく読み取れず、改札が閉まりかけたところで駅員さんがやってきて開柵ボタン(改札機の見えにくいとこにあるやつ)押しながら

「ワンモア!ワンモアプリーズ!」

もう1回かざして

「オッケ!プリーズゴースルー!」

せっかくインバウンド対応してくれはったので、たどたどしく「アリガト」ゆうときました。

 

山内バスは回数制限なしの乗り放題、しかも2日間フリー、宿坊利用者もニッコリです。ここでも降車時に画面表示して運転士さんに見せるだけ。仏教の都は4Gアンテナバリバリ立ってます。

一番奥から始めるのがgood

静謐な奥之院には今もお大師様、弘法大師空海上人が生きておられるそうです。道中色々な石碑を見ました。

駆除業者協会によるしろあり慰霊碑。

 

南海創業者のお墓。

 

最近話題の製薬業者。

 

ゆうても墓所、霊廟ですから、あんまり写真を撮って回るのもどうかなと思いつつ回りましたが、それなりに人はいるのにとても静かでした。お大師様を前にすると、誰もが自然とそういう気持ちになるのかもしれません。

インバウンドもたくさんいるのに賑やか過ぎることもなく、復路の参道、約2キロをせっせこ歩いたらへとへとになりましたので、バエもモリもない喫茶店でアイスコーヒー(400円)を飲みながら店主の女性と会話しました。こんなチケットあるんですよ。こらよろしいですな、私らも大阪遊びに行く時使えるかな。

 

根本大塔はさすがに激混みでした。みんな金ぴかの仏さんを拝みたいのね。入口からちょっと手を合わせて辞去。いやもう人ごみ怖いし。

 

そのお向かいにある明王院。高校時代に日本史選択した人なら死んでも忘れない園城寺の黄不動、青蓮院の青不動、明王院の赤不動。かの有名な三不動の一角をなすお寺です。

秘仏であることは承知していましたが、入口のお入りください感に引き寄せられて境内に入ると、自動車がたくさん停まってました。明王院は宿坊としても有名なので、一般の参拝者が修行体験をされているようです。

寺務所から管理の方が出てこられて「ようお参りです」と声をかけてもらい、本堂に案内していただきました。正面に秘仏赤不動、左に護摩壇、そのさらに左に赤不動の複製。お参り、私だけ。

「先週ちょうど御開帳だったんですけど、大勢の方にお参りいただきました」

きょうがそのタイミングでなくてよかったです。もし当たったら立ち寄らなかった。

浄財をお納めして10分ほど、世界平和、家内安全、病気平癒、プリキュア大好きをお祈りして、管理の方にお礼を申し上げて帰りました。人がいなくて一番気持ちよくお参りできたかもしれません。

 

うどんへなへなだったけどおいしかった

ケーブル高野山駅近くのお食事処でごま豆腐うどんを食べて下山です。山内滞在4時間ほど。ごま豆腐おいしいんでお土産買って帰りました。

高野山といえばこうやくん

 

……山内でそれなりにお金を使ってきたわけですが、浄財を納めた以外、現金の出番がありませんでした。全部PayPay。こんな個人経営のお店はさすがに現金やろうと思ったらPayPayが使えるんですよ。仏教の都ハイテクじゃん。

 

寺院の観光地化には色々な意見を見聞きしますが、修行の場であり同時に人が集う場としての環境を整えている高野山の方針は間違っていないと思います。仏教が民衆に歩み寄り、寄り添うあり方とはこのようなものではないでしょうか。

帰りのケーブル車内で「高野山の清浄な空気に触れていかがでしたか?楽しかった思い出とともにお気をつけてお帰り下さい」と放送していたように、難しいことは分からいでも、なんかまた来たくなる気持ちをもって帰ってもらう、その経験を誰かに話す、こういうのがとても大事なんだなと。

古来、「山」と言えば比叡山、「寺」と言えば園城寺(さっき注釈しなかったけど三井寺ね)を指すとして辞書にも載ってるくらい滋賀県無双のはずなんですが、厳しい修行とともにある信仰を人々にどう広め伝えるか、1052年以来56億7千万年続くと言われる末法の時代に仏教は、心の救済はどうあるべきなのか、近年のカルト、新興宗教の問題と合わせて考えさせられました。

 

今度来るときは宿坊も予約して修行も体験したいですね。高校の時、高野山の勉強合宿で3日間缶詰を経験したので平気です。多少煩悩を捨て去れるでしょう。

難波まで一滴も飲まなかった私えらい

飲まない夜が想像できんのですけど。