working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

感想・フレッシュプリキュア!(後編)

皆様こんにちは。レポートでも報告書でも3,000字以内にまとめられないのは、よほどの重大案件か、書き手の中で優先順位が定まっていないかのどちらかだと昔の上司に言われたことがあります。

「長いことは美徳ではない、ましてや愛の表現でもない」程度の意味で理解していますが、プリキュアは重大案件なので長々と書きます。本日は後編です。

 

フレッシュプリキュア!には新要素が3つありました。

1つめは初の敵幹部造反、いわゆる「光堕ち」のキュアパッション誕生です。若い女の子の敵幹部がいたらまぁだいたいこうなる先例を作った人です。

イースと名乗っていた彼女の悪い顔も好きな人が多そうです。私も好きだもの。

dic.pixiv.net

二次創作大好きっ子に偽装した生成AIユーザーが集まるらしいpixivがキャラ分析的なことを書いてるので貼っておきます。pixivのくせに。

ご覧の通り、とんでもなくきれいな顔してるでしょ?Goプリのトワイライト様に通じる気品を感じます。組織の親玉に使い捨てされてボロボロになっていく姿には滅びの美を見ましたね。小松由佳さんのややハスキーな大人っぽい声とよく合ってました。

 

光堕ちの何がいいって、イース時代の悪行のフラッシュバック、自罰的な感情を持ち続ける苦しさです。キュアパッション変身後もプリキュアの一員に加わることを拒み、孤独な内省の世界にのめり込んでいきます。

テレビの外にいる私には分かってるんです。それでも、赦しに至る展開が素晴らしいのですよ。

ラブちゃんのお母さんは何か察するものがあるのか、イース改め「東せつな」を名乗る、どこの誰とも知らない、父母の存在もわからない正体不明の娘っこを、わが子同然に抱きしめた瞬間の、なんという懐の広さ、優しさ、尊さ。

これが愛か!と正座しながら膝打ちました。あのせつなちゃんの涙には悔悛の情が溢れてました。私の目からも汚水が溢れてました。

なんでって、単に感動しただけではなくて、これがもし現実に起きたとしたら、赦すことの難しさを思わずにはいられなかったからです。

lineup.toei-anim.co.jp

考えを巡らせ、コミュニティの外から来た他者を受け入れる、決断を下す。優しいだけでは成し得ないことです。そんなお母さんが事件に巻き込まれるエピソードは、未就学児が見たら泣いて怯えるレベルの恐怖でした。それも前期と後期で1話ずつあるというね。あれを見たお子たちはきっとお母さんを大切にするでしょう。ついでにお父さんも大切にね?

 

2つめは、現在まで続くCGダンスエンディングです。

セクシーすぎやしませんかね。こんな頭身の、可愛い服着た女の子に踊りながらウィンクされたらおじさんたちはメロメロです。

Splash☆Star以来使われてきた「ガンバランスdeダンス」の可愛い振付とは一線を画す、都会的に洗練された趣があります。前期エンディング「You make me happy!」はどこにもプリキュアの歌詞が含まれていません。曲だけ聞くとプリキュアのエンディングとは思わないかもしれませんね。後期エンディング「H@ppy Together!!!」もカッコいいですよ。

 

振付を担当したのはマエケンこと前田健さんです。あややのモノマネで一躍時の人となり、本作にも移動式ドーナツ店の店長役で出演しています。これがまたいい役なんだな。落ち込んでるラブちゃんを元気づける気のいいおじさんです、ガハッ。

そして前編で少し触れたフェレット姿の妖精・タルト役の松野太紀さんは、初代の石の番人に続いての出演でした。決して上手くない関西弁を話しながらも不意を突いてくるおかしさに涙が出ます。

 

お2人とも、こんなに早くお別れすることになるとは思わなかったな。

 

最後の3つめは、1年間固定されるはずのオープニングのバージョンアップです。内心納得していない部分もありますが、便宜的にそういうことにしておきます。

こちらは前期のオープニングです。どう思われましたか。私はのびのび楽しそうに歌ってて、これでOKを出した関係者に何の不満もありませんし、むしろ一生懸命さが前面に出てていいと思うんです。

でも、まぁ、いろいろ言われたんでしょう。後期は同じ曲(ちょっとだけ歌詞違い)ですがHybrid Ver.として再リリースされました。なんやハイブリッドて。音程は安定した分、機械的になっちゃった感がある。

ちなみにこの先、オープニングがバージョンアップするのはまほプリの3人バージョンと、Goプリのトワイライト様光堕ち以後の歌詞変更(1番から2番)の2例を確認しています。現状、全然見てない作品はないので、たぶん合ってると思いますが。

プリキュアの歌って、上手に歌うことより楽しそうに歌うほうが雰囲気出て好きなんですけどね。マネして歌うのは未就学の女児なんだし。私(45歳)も時々見ながら歌ったけどよ。

 

語り尽くせないことはまだまだありますが(キュアベリーに全く触れてないのはお叱りを受けそう)、今回はこのあたりにしましょう。長すぎても言いたいことが伝わりませんし。おつきあいいただき、ありがとうございました。

……前後編合わせて約5,000字になりました。寄稿できんな。