working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

転売屋は悪なのか

ねえねえきいてきいて。私、ようやくコンドルとれたの。

 

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紙吹雪が口に

長かった……秋ヶ瀬渓谷の16番ホールのレギュラーティ、トリプルジャストボールと380yカスタムクラブを200回ぐらいぶん回してようやくライジングが出たときはそこそこ歓喜しました。当初思ってたほどの欣喜雀躍狂喜乱舞的な感情爆発はありませんでした。レコード系トロフィーを収集するのは修行です。あと2回もコレを出さないとコンプリート出来ないとか、鬼!悪魔!ちひろ

 

3年前にリリースされた「newみんなのGOLF」で今更コンドルがどうのこうの言うのは時期はずれもいいところです。ただ、ちゃんと整理された記述がどうしても見当たらず、多くのゲームブロガーがそれっぽいことを書いてあるアルピナフォレスト12番よりも秋ヶ瀬渓谷16番のほうが圧倒的に取りやすいと思います。アルピナは手前の小屋が邪魔で、グリーンに到達することも難しいコンディションですが、秋ヶ瀬のレギュラーティは遮蔽物がなく、風の状態を見ながらショットを繰り返していればそのうちピンに当たります。完全な向かい風になると勢いが失速するせいか水面をキックしなくなるのでご注意ください。もう一度言うけど、私は200回以上かかった。

 

ところで、実際のゴルフでコンドルを出したプレーヤーはいるのか。これを書くにあたって気になったので調べました。「インターネットで検索かけました」がそのまま「調べました」と同義になる時代がやって来るなんて夢のようですね。むかしは間違いのない出処(日本プロゴルフ協会とかかね)の書籍を図書館あたりまで調べに行って、複写請求かけてコピー手元に持ってみたいなことをするのが当たり前でしたが、最近の学生さんもそんなことしてるんだろか。

 

その結果、プロゴルフツアーの公式記録には存在せず、正確かどうかはともかく米国のゴルフコースで数例ある、らしい。現地で事実確認できればいいのですが、ゴルフ場で働いている人たちも「そう言われている」「記録に残っている」以上のことは言えないでしょう。信頼性は保証できませんが一応出処を明示しておきます。

 

https://www.mamejiten.com/golf/dev/04B.html
※中段より少し下、「世界の信じがたい記録」の項目を参照

 

あとはねぇ……みんゴルシリーズの自慢動画だった。やれ、アルバトロス取りました。やれ、コンドル取りました。わかったわかった。そうやってYouTubeに動画アップしたくなる気持ちは痛いほどわかる。でもな、別に上手くもない奴がたまたま取っただけの偶然に群がる人などいない。過去に見たYouTube動画タイトルで笑ってしまったのは「アルピナフォレストコンドル動画 12番 レギュラーティ 風向やや左上向き 風速2.0mの攻略法」。その風向と風速はいつ来るのかも書いといてくれ。

 

さて、予約競争と転売価格吊り上げの渦中にあるPS5について色々な話題がネット上で飛び交っていますが、PS4タイトルが遊べるいわゆる後方互換機能について「PS4タイトルの99%以上が対応」とSIE公式が発表しました※。つまり私もハード買い替えと同時にPS5で「newみんなのGOLF」が遊べるわけですね。常識的に考えて今すぐ買い替えたりしませんけど。

 

※参考記事。
https://blog.ja.playstation.com/2020/10/09/20201010-ps5/

 

あえて気になる記述があるとすればこの辺かな。

↓ここから引用
PS5でPS4のゲーム体験は変わりますか?
PS5によってPS4のゲーム体験はさらに向上します。一部のPS4タイトルをPS5でプレイすると、ロードのスピードが向上するほか、フレームレートの向上や安定性の実現など、ゲームがブーストされます。特に、可変フレームレートや、4Kまでの動的解像度に対応しているゲームでは、さらにクオリティの高いゲーム体験が可能になる場合があります。
↑引用ここまで

 

そこで、盛りのついたオスメスみたいにPS5に群がろうとする皆さんに改めて落ち着いて考えていただきたいのですけれど、PS5のローンチタイトル(最近は当然のように「ローンチ」て言葉が出てきますけど、これ一般用語なのか?"launch"から来てるんでしょうけど耳なじみのない言葉がしれっと出てくるのはあまり良くないな)を眺める限り、別段焦って手に入れなくてもいいんじゃないか?とぬるゲーマーの私なんかは思うのですが。

 

「転売屋は悪」という議論を見るたび思うのは、結局転売屋の跋扈を許しているのは今すぐにでも欲しがる人達の存在であり、そのような人間の欲望がある限り転売行為はなくならないという極めて単純な原理です。SIEだってすでに大量生産体制を構築しているので焦らないでほしいとあれだけ告知しているのに、誰もが不安な情報に惑わされたかのように他者を押しのけてでも入手しようとする欲望の所産であること、転売行為を煽っているのは転売屋自身ではなくあなたたちであることをなぜ理解しないのかです。

 

また、工業製品、とくに精密機器における生産初期ロットは一般的に動作が不安定であると言われています。その理由は、ライン生産に移行して初めて大量に作られるので、工程上どのような問題が生じうるのか検証を兼ねているからです。そして初期ロットから得た知見に基づいて生産体制の問題点を改め、より効率的に、より安定性の高い製品を供給できるよう進化していくのです。これは製造業の常識です。

 

要するに、ほんの少しの間待てば何の問題もなく全員に質の高い製品が行き渡るのに、発売直後に欲しがる人が一点集中するから生産供給体制がパンクし、品質管理水準の見えにくい初期ロットが大量に出回り(と関係あるかは知りませんがいわゆるソニータイマーが作動するのもこの辺に原因があるのでしょう)転売屋が跋扈するのであって、そうならなければ転売屋も現れないことをよくよく考えてほしいのです。

 

そんで、こういう話をすると決まってどこぞから湧いてくる文句垂れがいましてね。「お前は絶対それがすぐに欲しい情熱なんて消え失せた枯れオヤジだから人を馬鹿にしたようなことが言えるだけだろ」。

 

では教えて差し上げましょう。

絶対欲しい人は転売屋ふぜいに後れを取りません。

 

転売屋は利ざやが出そうな案件の情報収集は早いでしょうけど、対象への情熱が圧倒的に足りません。当然ですよね、別にそれが欲しいわけじゃなくて利ざやが見込めるなら何だっていいんですから。本気でモノが欲しい人間は、親に叱られようが会社を休もうが塾を休もうが学校をサボろうが表沙汰にできないルートを辿ろうが、どんな障壁や困難をも乗り越えて入手のために奔走するものです。

 

「絶対」の意味を調べて、よくかみしめていただきたい。そうすれば、世の中に「絶対」などというものはそうそうないことが分かってきます。逆にそれができないなら、あなたの欲しい気持ちはその程度だったのであって、それは何ら恥じることではなく普通のことであり、「絶対」を掲げて奔走していたことが異常だったと気付くのです。そして残念なことに、そこまで思慮が行き届きながらもう一歩考える力が足りないために、転売屋への怨嗟を募らせるのです。

 

とはいえ。転売屋は例外なく冬の道頓堀川に放り込んで凍死させてやりたいとは思います。以上、転売屋の発生源とそれへの所感を旧ブログ記事を再編集してまとめました。