※ゲームストーリーのネタバレを多少含みますのでご注意ください。あと、ここには攻略サイトほどの役にも立たないことしか書いてません。
皆様こんにちは。自称パリピのgentlyです。久しぶりにアクセス解析ページを開いて、よく閲覧されている記事を確認したら政治資金パーティーの話でした。その後飲み仲間から中馬弘毅さんのときは豪勢なパーティーだったとの話を聞いて、政治家の懐具合でちゃんとやる人とそうでない人が分かれるんだろうなと思いました。
おうちDEパーティーといえばー?やっぱパーティーゲームっしょ!みんなでやっちゃえばチョー盛り上がりマチガイナッシング!バイブステンションAGEAGEwwwんでんで、gentlyイチオシのパーティーゲームはコ・レ・Daaaaaーッッ!
ブラッドカバー リピーティッドフィアー。
10年以上前にコンシューマ版(PSP)でリリースされたシリーズ1作目が、フルボイス実装して2021年2月にPS4へ移植されました。その遥か以前からPCゲームとしての歴史もあるようですが、うさんくさいウィキペディアのほうが詳しいに違いないので省略。
コンシューマ版というだけあってPCゲームだったころのビジュアル的な、つまり赤い飛沫だったり肉片ブシャーだったりのあれやこれやは表現として緩和されているようですが(私的には全くそうは思いませんけど)そんなことより声優陣の演技が怖い。怖すぎる。サトリナさんの絶叫とか、キタエリさんの絶叫とか、ミンゴスさんの絶叫とか、なにより新井里美さんの絶叫とか、音量間違えると警察飛んできますよこれ。10年以上前なので、みなさんほんのお気持ちぶん、若い。
プレイ画面のビジュアルは基本ドット絵です。もとがRPGツクールですから。なのに、それなのにね、首吊ってゆらゆらしながら死んでる顔とか、鈍器で殴られて死んでる顔とか、プールの底で排水溝からはみ出した血まみれの足とか、事あるごとに丁寧に描かれた1枚絵で視覚情報を補強してくれるのです。声だけでも十分お腹いっぱいなのに、なんて親切な設計なんだ。夢に出そう。
師匠「いっしょに、やらないか?」
じぇ「無理無理無理無理絶対無理」
一人では出来そうにないという師匠の要望で、年明け直後にシェアプレイを2時間余りあーだこーだ言いながら眺めて、その後あそこはどうなったんだろうとかあっちに行ったら何があるんだろうとか気になって気になって、ちょうどお正月セールに入ってたのでうっかり買ってしまいました。1,900円。
バイオハザードでゾンビに嚙み殺され続けて、深夜廻で異形に殺害され続けて、仮面の男にカティアちゃんを絞殺され続けて、ここ数年でホラーへの耐性がついてると思ったのに全然でした。やるの怖い。めっちゃ怖い。怖い怖い言いながらチャプター5(最終章)に到達しました。ここまでwrong endは4回踏みましたが、あれを最後まで見るのもゲーマーの責任です。キタエリさんの痛がり方が一番痛そうでした。音響監督から「はい、ここは左目を切れ味の鈍いハサミでさんざん刺突された後、凶器で抉り出されたときのような演技をお願いします」とか指示されるんでしょうか。経験したことねぇよ。
それで今は追われてます。「殺す!殺すぞ!」って楽しそうに声張り上げてる杉田智和(敬称略)に追われてます。アフガニスタンのとき助けてあげたカズヒラ・ミラーの中の人に脅されながら追われてます。あの追いかけ方はあの頃のRPGツクールと何にも変わってないな!とか思いながら追われてます。
……不毛で有毛な中学生のころ。私は技術部という名前のパソコンクラブにいました。射手座の日のコンピ研そのものです。当時windowsなんてしゃれたものは存在せず(MS-DOSの黒い画面から何をどうやって起動してたのか思い出せません)、インターネットも普及していない時代でしたから、雑誌に載ってるBASICのゲームプログラムを打ち込んでコマンドの意味を理解したり、グラフィックソフトを駆使して絵を描いたり(そういや県のCGコンクールで賞取ったことありました)、教頭先生が時々やってきて桐を触ってる様子を見て質問したり、誰かが持ってきたプリンセスメーカーの8枚組2HDディスクをアホほど入れ替えながら遊んだり、たまに読み込みエラーでヒロインの服が溶けて下着姿になっちゃって先輩に褒められたり、感情が高ぶるとキーボードによだれを垂らす先輩が持ってきた将棋かチェスによく似たエロゲ―をプレイしたり、毎日多忙でした。
そんなある日。「技術部でエロゲ―が蔓延している」とのタレコミ情報が顧問の先生に伝わり、ガサ入れされました。あっさり発覚。こりゃ停学もありうるなぁと覚悟しながら座っていたら、先生の様子がおかしい。
「なんじゃこれは……おうおうなんじゃこれはイッヒッヒ」
エルフっぽい女戦士のビキニアーマーがスーっと消えてなくなるんです。なんちゅうゲームか名前は忘れましたけど、そこそこ美麗なCGに入るんじゃないですかね。このゲームには相手がこちらを取ろうとしても逆に捕獲するチートアイテムが盤面にドロップしてましてね。これさえあれば無敵ですわ。で、アーマーが消えた後のテキストによると、文字通り手籠めにしてるんですな。これは仕方がない、そういうゲームだもの。ところで先生めっちゃ上手いですけど検証長くないですか。
やがて我々に向き直り、厳かな顔をして先生は告げました。
「誠にけしからん。バレたら一大事や。これにしなさい」
そこで与えられたのがRPGツクール。全員おとがめなし。ええ先生やないか。その日以来、技術部員は多少なりとも生産的なゲームづくり活動に打ち込むことになりました。ゲームをつくるわよ!って宣言する団長あるいは部長どころか女っ気なんてこれっぽっちもありませんでしたけど、涼宮ハルヒの戸惑そのものです。二度とやらんけど。なんだろう、悪夢のエンドレスエイトを再現したようなあの徒労感。作業組み替えでイベント回収するだけのギャルゲーを「ハルヒだから」というだけで消費できるほどの猛者じゃないことを思い知らされた。同梱の長門figmaも処分しちゃったな。ビキニアーマー将棋チェスエロゲーは没収された後どうなったのか誰も知りません。
当時からRPGツクールは多彩なコマンドが実行可能でした。ゲームを渇望していた幼少期に半永久的に続くすごろくゲームのつもりでノートにびっしりとマスを書いていた(幼児のくせにとんだマスかき野郎だぜ!)あの頃の野望を達成できるとばかりに、無数のダンジョンを作り出し、部屋を出るための仕掛けを考え、まるでゼルダの伝説のような謎かけをたくさん作りました。……今相当目の細かい思い出美化フィルタかかりましたので事実を修正しておくと、私が作ったのはそんな大したものじゃありません。テストプレイなんてどうでもよくて、作ること自体が楽しかったんです。たぶん途中で進行不能になります。
その中に、敵キャラが主人公キャラに1ドットずつ接近し(スピード調整も可能だった)、もし接触した場合のアクションを詳細に設定できましてね。発想が貧困だった私たちは接敵すれば戦闘が始まる程度のことしか考えられませんでしたけど、この接触有無によってストーリーが分岐するとか考えた人は大したものです。
……でもさぁ、杉田(敬称略)はさぁ、部屋が変わってもずんずん追っかけてくるんですよ!その都度大声張り上げて!役というより本人そのものじゃねーか!部屋をまたいでなお追っかけてくるコマンドは私が作ってた頃にはなかった。ドット絵なのに圧倒的恐怖です。追いかけてくるスピードはゆっくりですけど、コーナーに追い込まれたらヤバイ。そりゃキタエリ(敬称略)も恐怖のあまり声張り上げて逃げ惑いますわ。恐怖紛らわせたいので全然別の話しますけどキタエリ(敬称略)のベストアクトはバーナード嬢曰く。でさまぁ~ずの本紹介するときの三村のツッコミものまねが声全然似てないのによく似てると思いますよええ声優さんはああいう特徴つかむの上手いですよね。
その後はもう泥沼です。特定イベントまで終了した後、おそらく現在に至るまでの手順に間違いはないはずなんですが、どうあがいてもサトリナ(敬称略)が虫蔵に落っこちて気の毒な悲鳴を上げながらむごたらしい死に方をします。あそこは10妙で抜けられない。つまりどこかで分岐を間違えている(追記:分岐検証の結果、どのルートを辿ってもこのイベントに遭遇することがわかりました。つまり越えなければいけない壁です)。そしてあの絶叫は耳に残る。さすがサトリナ(敬称略)。かれこれ5回は聞いた。私の中で春香姉さまもしくはちひろさんもしくは麻弓さんもしくは佐隈りん子と混然一体のサトリナ(敬称略)にあんな凄惨な演技をさせるなんて、音響監督はとんだ変態に違いありません。
分岐検証のため、キタエリ(敬称略)が杉田(敬称略)に追いかけられるフェーズから何度もやり直してます。分岐検証はある行為をやる/やらないで行動をパターン化し、どれが正解なのかひとつずつルートを洗う作業です。
じぇ「心折れるよ、マジで」
師匠「心折れないときなんてあるのかい」
はたしてgentlyはこのパーティーから無事生還できるのでしょうか。