※映画「プリキュアオールスターズF」の感想を拙く綴ってます。中途半端なネタバレを含みます。
皆様こんにちは。未クリアのMGS5が日課に戻ってきました。ツノが伸びてないスネークって最高です。昨夜は4度のリトライを繰り返して、ようやくクワイエットを仕留めました。アブ・シャファフ遺跡は実在するものだとばかり思ってました。戦い方が分かれば難しいことはありません。前回のプレイで4時間、今回も2時間かかりましたけど。
非常に充実したシルバーウィークの前半・奥能登旅のボリュームが大きくなりすぎて、後半のプリキュアオールスターズF見に行ったよって話がこんな後になりました。今年2回目の映画鑑賞です。前回何見たかって?BLUE GIANTだがなにか?
飲み友さんに誘われて勇気が出たおかげです。券面のお誕生日は私のお誕生日ではありません。
祝日の朝、成人男性2名で女児の聖域に足を踏み込むためらいよりも、脳筋で力強くも心優しいキュアスカイのどったんばったん見たさが勝ちました。ちなみに私たちが鑑賞したC列とはスクリーンから3列目です。女児たちはもっと後ろのほうにいました。彼女たちの視界に入らなくてよかった、隣にいたら腹切ってお詫び申し上げねばならないところだった。
2023allstars-f.precure-movie.com
感想を端的に申し上げると「主演・坂本真綾のワルプルギスの夜」。坂本さんは数々の出演キャリアをお持ちでも、プリキュアになったことがないのです。はやくプリキュアになりたぁい。
役が決まった時、こんなやり取りがあったと想像します。
坂本「プリキュア映画出演決まったよ」
鈴村「よかったじゃん、何の役なの?」
坂本「プリキュア」
鈴村「すごいね!」
坂本「本当はプリキュアではない」
鈴村「え、ちょ、なにどゆこと?」
これまでのようにとことん悪いやつ、もしくはちょっと悪いやつがプリキュアに叩きのめされてハッピーエンドの構造と比べて、今回のお話は複層的で、女児たち(と我々)がすんなり理解できたかどうかは微妙なところだろうと思います。
始まりの演出から激烈でした。これは何か、よくないことが起きた。誰も何も話さないのにそれが女児たち(と我々)にもわかったうえ、見たことのない世界に異なるユニットで放り出されたプリキュアたちが、襲いかかる怪物(だった我々)をスムーズに殴って蹴って倒した直後のギャグパートは緩急が効いていましたし、いつものプリキュアのテンションに戻す効果もありました。
坂本さんの演じるキュアシュプリームはプリキュアであってプリキュアではなく、種崎敦美さん演じるプーカは妖精の姿はしているが妖精的ではない。なので、プリキュアを全力応援する女児たち(と我々)は、キュアシュプリームを応援していたはずなのに、途中からあれ?あれあれ??となるのです。
その後明らかになる衝撃の事実を前に、女児たち(と我々)は絶望します。傍らで怯むことなく絶望に立ち向かうプリキュアたち、それも数多くのプリキュアたちが怒涛の如く登場し、女児たち(と我々)の心は興奮と感動に包まれるのです。例えるなら、座って秒で全回転が始まったぐらいの。
女児たちはともかく、我々は滂沱の涙を流していました。我々は最初のほうに出てくる「プリキュアー!!」叫びながら襲いかかってくる黒くてキモい怪物だった前世から、プリキュアたちによって救い出されたのです。おかげで人間、やってます。
世界を元通りにしたプリキュアたちは普段の姿でにこやかに野を駆け回り、呆然としつつも人の姿に戻されたキュアシュプリームとプーカに自然と声をかけ、受け入れるあたりで、声を押し殺して泣きました。
あれは女神様だった。人は何かを失敗する。失敗しても見捨てない。たとえ敵であってもプリキュアは手を差し伸べて助けてくれる。それは単なる優しさではなく、しなやかな強さ、そうした思いを持つ人がもっと増えれば世界はより優しく、より強くなるのだという、プリキュア創始以来ブレることのない祈りのメッセージを、改めて見せてもらいました。あれは女神様だった。
私は2回、誘ってくれた飲み友さんは5回泣いたそうです。笑いに来たはずの我々を泣かすとは、さすがプリキュア。しばらく席から立てませんでした。女児たちの視界に入らないように。
……ところで、我々のような成人男性でも700円払えば無料でもらえるらしい復活ミラクルライトは品切れでした。代わりに渡されたのが
おそらく歴代プリキュアごとにあるのだろうプラ製の……なんて呼ぶんだこれ。最初「ステッカーだ!やったぁ!Macに貼ってスタバに行こう」(※スタバに行こうは嘘です)と思ったのに、貼れない。結局何かは分からないまま本棚に安置してます。もう直ぐオトナプリキュアが始まる5人なので、当たりかな。ハズレなんてないけどな!!
ペンライトを入手した女児たちは絶えずスクリーンに向かって光を放っていました。劇中「ここでペンライトを使うんだよ?いいですか?」と丁寧に説明してくれるのADのような妖精パートがありませんでしたので、暗転直後の静謐に「これいつつかうん?」という女児のつぶやきが響いたときはちょっと笑ってしまいました。
鑑賞後、「F」の形を再現しようとしたのですが、上の横棒より下の横棒を長くしてしまう程度のアホでも社会人やれますので皆様ご安心ください。
ものすごい映画でした。過去に見てきたどのオールスターズよりもすごかった。