working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

5,000円札アンチの主張

皆様こんにちは。5,000円札が苦手なgentlyです。新渡戸稲造樋口一葉と、次誰でしたっけ、津田梅子?が苦手なわけではなく、その中途半端な額面の取扱いに心を配るのが面倒なのです。

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来年7月に予定されている紙幣デザイン刷新と同時に、5,000円札などこの世から消えてなくなってしまえばいいのにと思った御仁はたくさんおられるのではないでしょうか。私は強く願ってましたがダメでした。これからその理由を述べます。

 

フリーイラストにも描かれない紙幣などいらぬ

おっさんの長財布(いわゆる札入れ)のポケットはだいたい多くても2つしかないんですよ。私は銀行ATMで必ず「●万9千円」と入力して1,000円札がたくさん出てくるように仕向けます。よっぽど細かく指定しない限り5,000円札なんて出てきません。すると自然に、よく使う1,000円札と10,000円札が分離します。美しい。おっさんの長財布は摂理に則って作られているのです。これは世界の定説なんです。

そこへ万が一5,000円札が、何らかの事故で、やって来てしまったら、どうするのか。選択肢は限られます。

 

①10,000円札ポケットに入れる。
圧倒的にこちらの方が多いでしょう。なぜって色味が似ているし、10,000円札と出し間違えても不自然ではないからです。例えば7,140円のアニメBlu-rayディスクを購入するとき、10,000円札を出したつもりで5,000円札を出したとしても

「お客様、あと2,000円少々不足しています」
「10,000円札とまちがえちゃったてへぺろ!」

ちょっと恥ずかしい程度で済みます。いい歳こいたおっさんが、アニメイトの若い店員さんに顔出しのうえアニメのBlu-rayを買うのは恥ずかしくないのかと言われたら返す言葉もありませんが。

 

②1,000円札ポケットに入れる。
もしかするとこちらを選択する人がいるかもしれません。財布内の秩序として、高額紙幣を入れるポケットは純血主義であるべきだ、つまり10,000円札以外の受け入れを認めない、他国の難民を断固拒絶するどこかの国みたいな態度で5,000円札と接する人がいてもおかしくない。あるいは、「福澤諭吉先生のご在所に他人を入れるなど言語道断」とかの理由で峻別する塾員がいてもおかしくない。そいつは間違いなく頭おかしいけどな。

その結果「お前は英世と仲良くやってくれ」と言わんばかりに1,000円札と混ぜちゃうのです。青緑っぽい1,000円札と見分けがつきやすく、①のような出し間違いで恥ずかしい思いをすることもないと考える人もいるでしょう。私はこれを大変危険な行為であると断定します。

 

おっさんが1,000円札を複数枚必要とする機会は結構ありますが、なかでもありがちなのは泥酔してタクシーに乗った時です。最近はQRコード決済が多くの車両に導入されたので現金払いの機会は少なくなったとはいえ、夜更けの新地界隈には未対応の個人タクシーが客待ちしている場合が多々あります。

例えば近距離乗車で1,300円支払う場合、べろんべろんの私は1,000円札ポケットから2枚抜きとって運転士さんに渡します。このとき2,000円がきちんと支払われていても、その1枚が5,000円札で計6,000円が皿に乗っていても、運転士さんは黙っておつり700円を渡します。意味分かりますね?

大トラがえっちらおっちら札入れから紙幣を出してきたら、なんだよ現金かよ面倒くせぇなぁ、早く降ろしたいなぁ、酒くせぇなぁ、換気したいなぁ、次どこで客待ちすっかなぁとか、運転士さんは色々なことを考えながら接客しています。

そこで紙幣が2枚出されたら、間違いなく2,000円収受したと判断して、額面の確認なんてしません。万が一高額紙幣が混ざっていても自分は損をしないのですし、出した相手がそれに気づいていないなら、そのまま事態は進行していくでしょう。あとから過収受が発覚しても「暗い車内でよく見えなかった」と言われてしまえば事実は藪の中です。

 

このようにですね、私自身も知らないところで損をしている可能性があるかもしれないので、②は絶対にやらないのです。なんなら、

 

③断固拒否する。
これができる柔軟な社会であってほしい。対面レジならこれしかないってくらい。そもそも5,000円札なんて受け取らなければ無駄な心配をする必要がないのですから、おつりに混ぜて出そうとする店員がいたら「ダメ、ゼッタイ。」の精神でお断り申し上げるのが精神衛生的にも健康でよろしいんじゃないかと思います。間違いなくあたおか認定されるけどな。

もしもアルバイトのお兄ちゃんが不遜にも理由を尋ねてきたら、上記①と②に書いたことを全部説明するのです。支払待ちの行列が出来ても関係ありません。5,000円札の危険性を訴えなければ、押し付けられてしまうのですから。

 

……いかに私が5,000円札を苦手とし、忌み嫌っているか、お分かりいただけたでしょうか。今回は長くなり過ぎたので、職場近くのATMから勝手に2,000円札が出てきて気が狂いそうになった話はまた機会を改めます。