working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

歯医者は急げ

皆様こんにちは。ここ数回そしらぬ風で駅メモ!の話をしてますが、先週金曜日に10年以上放置していた歯根の炎症を根治するため、歯を切断して強度の下がった方を取り除いて、さらに腐骨(ふこつ!)と呼ばれる、炎症の原因となるダメな骨を切除してもらいました。

「ほうら、gentlyさん、取れました」

切除された腐骨は赤黒く、骨が病気になるとこんな色形になるのか……プチゾンビみたいでしたよ。それよりなにより先生の手が血まみれなんですけど。私の口の中、大丈夫ですかね。

「膿が溜まって、とんでもない出血量でした、はっはー」

大丈夫なんですかね。とりあえず血はその日のうちに止まりました。

で、アビスほどの大穴が開いてるので、食べ物が詰まって困るところに被せ物をして、半月ほど様子を見てから土台を作り、最終的にブリッジを装着することになりました。口の中の骨って、ダメになっても回復再生するんですって奥様。

そんな歯医者さんが4月末で突然閉院することになり、急ピッチで工事を進めている最中です。開業医で閉院する歯医者さんって珍しくないですか。その後どうされるのか詳しく聞いてないですけど、移転でも勤務医転向でもないと言われました。廃業やん。宝くじでも当たったんかな。

 

放置してた歯根は、15年くらい前に治療した箇所です。そのとき先生と相談したんです。

「かなり虫歯いかれてますけど、歯を残そうと思えば残せます。ただ、かなり強度は下がります」

それでも歯を残すことを希望した私の判断がまずかったのか、数年経たないうちに強度がみるみる下がり、雑菌が入り込んで、化膿して、骨がやられて、絶えず炎症が起きて、白血球が過剰に集まって攻撃を加えてどんどん膿が溜まっていく悪循環でした。

こうなると、その歯で食物を噛めなくなるんです。痛いのと、ちょっとぐらつくのが気持ち悪くて。口腔の左側でしか食事しなくなり、それで顎の筋肉のバランスがおかしくなったのか、顎関節症にもなりました。

そんな歯でも1年放置したらほとんど気にならなくなりました。たまに歯茎が化膿して膨らんで、破裂して、ウエー変な味するみたいなことを繰り返しながらの15年。その放置期間中、骨が腐り続けて出来た大穴が現状です。

イヌが動物病院を嫌がるレベル

今回通院を決意したのは、別の歯の詰め物が取れて、そこにご飯粒が入ると激烈に痛んで耐えられないのでいい加減治療しないと心の安定も損なうだろうと判断したからです。

少なくとも、歯医者さんが大好きな人は大人にも子供にもいないでしょう。歯医者に行く=虫歯を治すところであり、虫歯を治すとはすなわち削るか抜くか切るか割るかすることであり、そんなところへ率先して行きたがるのはドMくらいです。

ただ、言われるまでもなく知っていたはずのことを、歯を病んだときの私らは忘れがちです。ほっといても治らない。髪の毛は切っても生えてくるし、ツメも伸びてくるし、皮膚の外傷もなんだかんだで治るんですけど、歯と目はそうじゃないんですよね。

ですから、ちょっとでも気になったらすぐ歯医者さんに行きましょう。私のように大穴を開ける前に。なんて説得力のない。