working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

大つごもり2022

皆様こんにちは。年の瀬が押し詰まってまいりました。たぶんこれが今年最後の記事です。そんな折も折、かかりつけの近所のお医者さんから「血液検査結果について話がある」と呼び出されて会社帰りにウキウキしながら行ってきました。すみませんウキウキは嘘です。

 

「gentlyさん、ちょっとお酒やめよか」
「むりです」

 

私は誠実なので、出来ないことを出来ますなんて軽々しく口にしません。しかし海千山千のお医者さんは続けてこう言いました。

便利すぎるいらすとや

これが先日の検査結果です。尿酸値、わかりますか。昨年3.0、今年6.9って倍ですよ?異常に悪くなってる。それに悪玉コレステロール。基準値を外れてるんです、上に。最後、血圧ね。降圧剤処方してますよね?それで会社の健康診断が160?まぁそういうこともある、あるかもしれない。白衣見ると上がる?今まじめな話をしてるんです。「普段は低めです」って、140前後は低めとは言わないんですよgentlyさん。我々は上が120以下を目指さないといけない。つまり今、お薬が効いていない。さらに強いのを出しますけど、いい加減生活改善しましょう。ずっとじゃないんですから、血圧落ち着くまでね、当分お酒をやめましょう。それとね、決して太ってるってわけじゃないですけど5キロやせましょう。5キロ痩せたら体だいぶ楽になりますよ。胸と背中の痛みは心臓じゃないです。心臓はもっと下に、掴まれるような痛みが来ます。それは肋間神経痛ですね。体が疲れ切っている。よく寝てますか?お酒飲んだ後は気絶とおんなじですからね?塩分も控えましょう。外食多くて大変でしょうけど意識して減らしましょう。このままだと心筋梗塞脳梗塞、いつなってもおかしくないですよ。ちゃんと改善できるはずです、まだ若いんだから。若いんだから。若いんだから。わかいんだから……

 

「……がんばります」

 

「当分」がいつまでを指すのか、1年なのか、1か月なのか、1週間なのか、1時間なのかは分かりませんが、お医者さんが語る未来を平身低頭恐れるばかりの私は素直なので、この提案を聞き入れました。この年の瀬にわざわざ呼び出して言われるってことは、年末の放埓な暮らしを戒めろとの思し召しに違いないのです。がんばるしかないでしょう。出来るだけ。

 

帰宅してお風呂に入っていつものカシュットクトクトクぐびぐびプハーをウィルキンソンに持ち替えてこたつでぬくぬくしながらどぅー・いっと・ゆあせるふを見ていたら、知らない番号から電話が。

 

「gentlyさんのお電話ですか?」
「いいえ違います」

 

と言いたいのをこらえて素直に名乗り出たところ

 

「gentlyさんあてのお酒、またうちに届いたんですけど」

 

ご近所のマダムは重量物の誤配に不機嫌も露わです。なぜってこれが2回目だから。発注したとき伝票の部屋番号違うから直してね、DMの住所合ってるのになんで伝票違うの、ほんと気を付けて確認してねって何度も念押ししたのになぁ。システム化されると人はチェックを怠るので間違いが間違いのままになってしまうことはよくあります。システム的に結婚すると相手の機嫌をはかり損ねてやらかすのとよく似てます。結婚したことないけど。

「当分」飲めない今年の新酒救出のために、となりのとなりのとなりのとなりのトトロに頭下げに行ってきましたよ。毎度申し訳ございません。このたびもご迷惑をおかけしました。なんかお詫びの品くらい持ってくるべきだったかと気づきましたがトトロなのでいいや。私のせいちゃうし。

 

今年のしめくくりに石巻のお友達から最高の美酒が届きます。そして来年早々福利厚生チケットを全振りしたワインセットが届きます。どちらも「当分」飲めません。すでにお医者さんの話を忘れかけてます。こんなに憂鬱な年の瀬は久しぶりです。大晦日は飲もう、自己責任で。