working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

もう少し、私について

皆様こんばんは。ゲームのことしか書かない宣言しておきながら、今日はもうちょっとだけ私の話をします。私はどういうステータスの人間で、なぜ書くのか、書くことに何を求めているのか、みたいな話です。

 

今の会社に入社した当時、労働組合新聞から年男・年女の抱負を求められて一生懸命前向きな内容を書いたのに、ほかの人は掲載されて私は掲載されないということがありました。まだ若かった24歳の心はズタズタです。

 

それ以来文章を書くことに一種のコンプレックスを感じるようになりました。紙幅の都合とか別途記事掲載の必要があったとかなら気にすることなど何もないのですが、そのときはわざわざ職場委員が私のデスクまでお詫びに来たのです。幹部判断で掲載できないことになりましたと。そんなこと、説明を受ける必要も義務もないのに。

 

人事制度でレポート提出を求められたこともありました。たとえば「中期経営計画達成のために取るべき施策について3000字程度で記述してください」みたいなお題が出て、採用倍率100倍超の難関を突破した一流大卒の俊英たちがこぞって事業内容のSWOT分析をしたり、財務指標やら株価指標やら同業他社の事例やらを持ち出して、わが国経済の動向に始まって業界動向を概観して会社の状況を整理して、さて何をやるべきでしょうみたいな調子でそれっぽいことを書くわけです。

 

3年、業種によっては1年、あるいはもっと短期の未来すら見通せなくて、100%安全に着地できる経営なんて存在しないからこそコンサルティング事業会社が我が世の春を謳歌しているこの混迷の時代に、たかが上場企業の一社員に何を書かせようとしてるんだろうとか思いながら、私も右に倣えではありませんけどそれなりに時間をかけて書きました。

 

そしたら突如人事課長に呼び出されて第一声が

 

「君の書いとることはよう分からんねん」

 

ですよ。レポート評価は提出者の名前を伏せた状態で管理職3人の査読とコメントで決まるのですが、「意味不明である」「論理的構成になっていない」「支離滅裂」これ以上ない超辛生一本批評のオンパレードでした。あの日はさすがに死のうと思った。

 

要するに私は、文章に求められる能力が欠如しており、リリカルでもロジカルでも理解、共感してもらうのが超へったくそなんですね。

 

人事査定に響く文章に力が入らないってお前やる気あんの?バカなの?と思われる方に逆にお尋ねしたい。査定がよくなるからって自分が日頃から考えもしないことに対して能弁になれるのかと。それはスキルの領分であり、やる気や動機付けの出る幕ではないと私は思います。

 

好きだからこそ書けるのであって、好き以外を同じ熱量で書くことはできないはずです。それを技術で補うのがライターであり、技術がない私はライター向きではないというかライターになる努力をしていないのです。

 

無能の自覚からくる抑圧感と、それをどうにかしようと足掻きもしない怠惰は、私が生きていくうえで事象に心を動かされない態度として、あるいは自分自身の能力全般への諦めとして表れました。

 

その結果、会社で大して偉くなることもなく、結婚することもできず(したいとも思わないけど)、親兄弟とも疎遠になり、大阪で一人暮らしを続けながら働いてゲームして酒飲んでだらだら歳月を送っているわけです。

 

ちょっと関係ありそうでない話をしますと、ラノベ作家っているでしょう?最近の彼らの作品傾向として、自分が生きている世界で叶わないことを垂れ流しているだけのように見えます。

 

それが商品として売られ、読者の理解や共感もしくは感動を呼び起こすのであれば、ラノベ作家は文章を紡ぐ優れた技術を持っているのだろう、読者もそこに居心地の良さを感じているのだろうと思のですが、それはもはや書くこと、読むことでしか実現できない自分への、あるいは夢への諦めという意味で、彼らのメンタリティは私と大して変わるところがないんじゃないかと思うのです。

 

いや、ラノベ全部をdisってるわけじゃないから!異世界転生無敵チートモテ期到来って死ぬだけで極楽行きみたいなもんだから結局そういうことじゃないの?て提言してるだけだから!

 

……脱線が過ぎました。人が読んで「いい」と思える文章を書けないことが人生全体に暗い影を落とすなんてHAHAHAこいつバカじゃねって思うでしょう?でもね、バカではなく不器用と呼んでいただきたい。私は才能に恵まれない普通の人間だけれど、どこかで自分は普通でないことを示したいのです。

 

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響ちゃんサイコー!!

はい、次からはゲームの話ですよ。