working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

2021冬アニメ1話概観(前編)

日曜日、天然木素材のスマホカバーが届きました。

f:id:working-report2:20210126111812j:plain

オイラのカッコいいサイン入りだぜ

友人のお坊様に「こんなん売ってますよ」と教えてもらって3か月あまり。予約生産品はポチってから手元に届くまで時間がかかるので、これを受け取るころに熱も冷め切っているだろうと思ったらつい先週劇場版を2回続けて見たところでした。続きのテレビシリーズがいつ始まるのか予断を許さない状況ですが、原作最新巻まで読み終えた私に怖いものはありません。井澤詩織さんはこの先たくさんのキャリアを重ねても、最初に思い出されるキャラクターはナナチであることは揺るぎないでしょう。少し前の私の中では倉石たんぽぽちゃんでした。そういやたんぽぽちゃんもケモミミだったな。ぬーさんといいしーちゃんといい、特徴的な声優さんは例外なく美人さんですな。

 

冬アニメが始まってそろそろ1か月です。今月のgentlyはひとつの会社の経理全体の統括と下働きというプレイングマネージャー的立場で第3四半期の締めと次年度予算作成と諸税計算に追い立てまくられ、休日に集中して見る体力が失われております。

 

パラパラ見た中で俄然気になったのはEX‐ARMです。始まりからすでに何かおかしい。鬼頭明里さんのアンドロイド以外は意図的なのか予算の都合なのか、CGキャラクターが全員目ん玉ひん剥いてしゃべってます。ところどころセルっぽいアニメも挟まれるのには何か意味があるのでしょうか。顔が気になりすぎて注意が向かなかったモーションも相当ひどかったようで、素人目にも分かる奇妙な動きへの批判に加え、CG専業のプロが作業上の問題点を指摘するなど(キャプチャの動きをバリ取りせずそのまま流用しているのではないか?とか)、ネットは「原作者が気の毒」「ロイヤルリムジンは応援しているらしいね」など、案の定のお祭り騒ぎです。大昔のテレビ朝日が深夜にリピートで流してたフラッシュアニメを思い出しました。これ、2クールやるらしいぜ……お話は面白いんですけどね。またぞろ惡の華が引き合いに出されるんだろうな。革新的なことをやろうとすると批判されるのは世の常とはいえ、可能性を感じさせる何かが伴わないと厳しいですわね。二次情報をまとめただけのアフィサイトのアクセス稼ぎになってるのが本当に悲しい。

 

ストーリーと作画のクオリティが良い意味で揃っているのはワンダーエッグ・プライオリティでしょうか。「家なき子」「高校教師」で一世を風靡した野島伸司さんの脚本で放送前から期待が大きかった作品です。第1話を見ただけなので具体的な記述は控えますが、主人公の過去の行動結果に対する反省と行動の上書き?をもって、その過去を取り戻せるのかどうか。大戸アイという主人公の名前の付け方と「取り戻す」がキーワードっぽいストーリー展開を見ていて、ヘラクレイトスが提唱した万物流転から名付けられた幡田零が何かを取り戻そうと泣きながら頑張るCRYSTARを思い出しました。あっちはたぶん零~赤い蝶~のバッドエンドみたいになるんだろうな。長いことほったらかしてるけど。連想はこの辺にしましょう。陰鬱展開への耐性が戻ってきたので、今なら見続けられる気がします。

 

再放送枠で、初回放送時に6話までしか追い切れなかった刻刻がものすごく面白いことに気づきました。見ている間は画面に集中したいのにリアルタイム実況企画をぶち込んできたことに世のオタクに迎合的なにおいを感じ取り、カヌリニの中身が見えたあたりでなんとなく亜人を連想してしまい、ああいうバトルはもうええわと思って見なくなった私がバカでした。あの世界でお茶を飲もうとすると固形状になるとか、火が使えない=銃が使えないとか、時間が止まるとはどういう状態なのか、北村薫さんが喜びそうなSF原理考察のいいネタになりそうです。暁美ほむらの時間操作による一時停止の描写ではキュウべえが穴だらけになるくらい銃が使えました。当人の手に触れている限りは動作可能で、マズルファイアの後、弾丸が少し飛び出て手から離れた瞬間に静止するようです。あと、エンディングに何の意味があって樹里ちゃんと翔子さんのアンダーウェア姿を拝ませていただけるのか。

 

あとはここ数年見限っていた異世界転生枠、幼女戦記もリゼロもダンまちも転スラも極振りもスライムマニアも途中で放り出し、まともに見たのはこのすばと慎重勇者だけという状況(たぶんこの系統には笑いしか求めてないんだと思う)、この冬は粒がそろっている印象です。たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語は巨大バッタを放り投げるだけで笑えます。とても強いのにうまくいかない展開はここ10年の中ではソードアート・オンラインくらいですかね。全く笑えないけど。無職転生は杉田転生にタイトル変更すべきだと思います。

 

色々書いたものの、あんよが上手ごっこからの手洗ってきたんに至る流れを上回る笑いは今のところありません。数が多いので続きは後編に委ねます。現場からは以上です。