皆様こんにちは。日ごろ揚菓子干菓子をそんなに食べないんですけど、今回は事情が事情だったので
箱買いしました。エアリアルはうちの近所のスーパーでも買おうと思えば買えるんです。塩味、チェダーチーズ味、焼きとうもろこし味、コーンポタージュ味。でもフレッシュトマト味だけがないんですよね。なんでかな。新味で遅れて登場したから、お店側で売場確保できなくて発注してないのでしょうか。それともやっぱりスレッタちゃんがエアリアルの手のひらで人間ひとりをフレッシュトマトにしちゃったからでしょうか。まったく日曜夕方になんてもの見せやがる!よくやったそれでこそガンダムだ!
近所に売ってない状況が同じだったかどうかは分かりませんが、
有言実行!
— Lynn (りん) (@Lynn_0601_) 2022年12月12日
自力でGETできました🍅
#魔女ラジ #水星の魔女
#ヤマザキビスケットエアリアル pic.twitter.com/Sz7DA8wEAR
ちょっと運命、感じちゃうよね……好きです。結婚してください。後から私が買っただけですけど。
なんで女性声優と結婚したいんですかね?職業でしか見てないのかな?笑
— Lynn (りん) (@Lynn_0601_) 2022年11月15日
そうだそうだ!もっと言ってやってください!なお、私の周辺ではミオリネさんのタイツのデニール値が頻繁に議論されています。
先日、ガンダムに精通している友人から「水星の魔女がいかにガンダムを体現しているか」という話を聞いてきました。ガンダムといえば人が搭乗する人型マシン、モビルスーツがたくさん出てきて宇宙空間で殺し合い、ただ殺し合いには理由があり、厳然たる善と悪が存在しない、その程度の理解でした。
水星の魔女も開始当初は「学園百合もの」などという不名誉な称号を与えられ、このまま平和裡に学園内で戦争ごっこを続けてるうちになんやかんやで人死にが出るんだろう程度に思ってましたが、ことはそう単純ではなかったどころか、作中で行われていたことの大半がこれまでのガンダムを踏襲しているというのです。
そもそもガンダムの正体とは年表、それは宇宙世紀に限らず、数多くのパラレルワールドがいつ作られたのか、また現実世界のサンライズ、あるいはガンプラ、活字媒体が歩んだ年表であり、その年表に深く関与している富野由悠季は生みの親と言われているが、この壮大な世界において彼は最も優秀な作業員の一人にすぎず、富野作業員の構想をはるかに超えて、ガンダムの世界は拡張し続けているのだそうです。
ちなみに彼は富野原理主義を名乗っています。ガンダムの合間に富野さんが作った他のロボットアニメがどうしてもヒットせず、結局ガンダムに回帰せざるを得ないことへの忸怩たる思いも語ってました。
中でも私の記憶に残っているのは、大切なものを賭けて行われる「決闘」システムが、直接ガンダムとは関係ないプラモ狂四郎という漫画作品の中で、仮想空間内で行われる戦闘であり、仮想のダメージがプラモ本体にフィードバックされていたものを現実世界に持ち込んだ初めての試みである、というので
借りてきましたプラモ狂四郎。その場にいなかった別の友人が「じゃあ僕はgentlyさんにプラモ狂四郎を貸せばいいんだね」とのことで持ってきていただいたのだそうで恐縮です。……昨年の初め頃から夜寝る前にエマをちびちび読んでて、まだ4巻に達したぐらいなんですけど読めるかな。
また、従来から前線に立つのは男性、もしくは男性的振る舞いを強要される女性たち(エマさんとかハマーン様とか強化人間とか)であり、その銃後に非戦闘員、女性や子供たちがいるという構造は富野さんの中に常にあるのだそうです。伝統的というより、性差から生じる自然な分業とはそういうものだと思います。
アムロは何度も前線から下がろうとしたのに、作品内の現実、あるいは商業コンテンツとしての現実がそれを許さない構図です(すなわち古谷徹という声優個人の可能性をアムロに縛り付けることであったり)。
水星の魔女についていえば、勇ましく会社まで作ってガンダムを広めようとしたミオリネさんは前線で旗を振る自由の女神のようで、フレッシュトマトの瞬間に自分は銃後の人間だったと自覚させられ、逆にスレッタちゃんはミオリネさんにずんずん引っ張られながら、戦場に立つ覚悟の有無がよくわからないまま、母の一言で突然人殺しを躊躇しなくなる(銃後と思われた人がなんの意識もなく前線にいた、アムロとは違った)という、テレビを見ていた多くの人を恐怖に陥れた瞬間であり、「魔女」のタイトルを部分的に回収した見事な脚本、演出でした。大河内一楼さんは富野イズムを咀嚼理解しているんだろうなぁと思います。
現在、日5枠はガンダムの劇場作品を分割してテレビバージョンとして放映しています。閃光のハサウェイは見てみようかな。往々にして、ガンダムオタク(ガノタ)は宇宙世紀と富野作品を引き合いに出してそれ以外のガンダムとの整合性の話をしたがるから嫌われるのだそうです。わかる。そういう人と酒飲んでても楽しくない。全ては一つのガンダムワールド、なるほどなと。
ガンダムの世界は広大ですが、その入り口、体系を一つに集約した形が水星の魔女という彼の話には納得が行きました。全てのお話を文字化するには至りませんでしたが、どういう心構えで見たらいいのかは掴めたような気がします。
水星の魔女は4月から第2クールが始まります。この機会にご覧になるのをお勧めします。