working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

キュアバタフライについて

皆様こんにちは。管理畑サラリーマンにとって死の季節、6月がやってきました。株主総会準備と合わせて議決権行使状況に目をやりながら、税務申告書類の作成、前月決算資料のまとめ、役員変更登記、所管省庁への届出、一息ついたと思ったら第1四半期決算作業開始という、絵に描いたような労働天国です。誰も描きたくねぇけどな。

予告通り、この時期は更新頻度がガタ落ちします。仕事から帰ってきたら野球見て(20年くらい昔はその時間会社にいた)、ご飯食べて(同前)、ビール飲んで(同前)、お風呂入って(同前)、そろそろアニメ見よっかと時計見たら0時ぐらい(ようやく会社を出たかどうか)。今年阪神強いね(寮に帰って予約した飯も廃棄されて空腹でその日上司諸先輩に言われたことを思い出して泣いてた)。

ね?忙しさのあまり、ブログの優先順位を下げざるを得ないのがお分かりいただけたでしょうか。

……そんな中でも不動の最優先事項に君臨し続けているのがプリキュアです。私はひろがるスカイ!プリキュアが始まって以降、毎週欠かさずリアルタイム視聴を続け、データ放送のプリキュアあつめに勤しみ、プレゼント応募番号に電話しています。

こんなブログを読んでいただけるほど時間のある皆様なら当然ご覧になっているものと確信しております従いまして、2月の放送開始から4ヶ月あまり、ついに全世界待望の4人目のプリキュア、聖あげはさん(彼女は新成人年齢なので敬称にします)のキュアバタフライが誕生したのは皆様ご承知の通りです。

 

レギュラープリキュアでは史上最高齢の18歳。大人っぽさと少女っぽさが同居した素敵な変身シーンでしたね。Twitterトレンドには「キュアバタフライ」「最強の保育士」といったワードが並んでました。

このように、私共を魅了して止まないキュアバタフライ。変身と必殺技のバンク(繰り返し使う映像のことをこう呼びます)を手がけた芳山優さんのツイートがちょっとした話題になっています。

虫のところはよくわかんないけど、すげぇカッコよくね?ここに描かれたキュアバタフライの、まるで往年のアイドルのような立ち姿に、私は恋をしました。なのでさっそくiPhoneの待ち受け画像にしました。

……とりあえず私のピュアエモーションはそこらへんに捨て置いて、芳山さんのツイートにある通り、いずれのバンクも「イメージは『1986年のマリリン』になります。」の部分。これはプリキュア視聴のコア世代、未就学ガールズたちには分かりません。20代の人たちもリアルタイムで見た人はごく少数でしょう。

 

(ここに動画を貼るつもりでしたが権利関係が怪しいのでやめます)

 

褒められたことじゃないけど、なんでも落ちてるよね、YouTube1986年のマリリンはタイトル通り、1986(昭和61)年に発表された本田美奈子のシングル曲です。この頃の歌番組は舞台が広くセットも大掛かりで、時代の熱気を感じます。

なによりも、本田さんが可愛い。スタイルといいヘソ出しの衣装といい髪型といい、1人の舞台でも十分目を引く小悪魔系ビジュアルと、力強い歌声。なんとなくキュアバタフライのモデルになったんだろうなってのが分かります。

 

ちょっと脱線しますけど、親娘でジャニ推しの事務員さんが職場でこんなことを言ってました。

「あの、なに?AKBだの坂だのなんだのうじゃうじゃ湧いて、どんれもこれもおんなじような声出しやがって、何がちゃうんかちんぷんかんぷんやん」

これはひょっとして私にしかできない高度なツッコミ待ちなのか?としばらく考え込んでしまいましたが、言わんとすることはわかります。見た目は確かに可愛いけど、あれだけ人数いるのになんの迫力も感じない、歌も上手とまではいえない、ダンスも一部を除いて統制が取れていない、たまに倒れる子がいる、一生懸命やってるんだろうなってのもわかる、でも、総力でそこまでなのか?という物足りなさ。よく言えば応援の余地=伸びしろを残した雰囲気、悪く言えば庇護欲を金銭であがなおうとするファンのあまり見たくない部分を引き出す装置。

プロデュースの仕方、売り出し方、見せ方、色々なことが変化していく時代とはいえ、かつてアイドル単体であれだけ光り輝いていた時代を知る者からすると、どうしても薄味に見えます。

 

話を戻して、本田さんはアイドルからミュージカルに場を移し、舞台女優として活躍されるのですが、2005年、白血病のため亡くなられました。あの頃、アメイジング・グレイスが流れていたのを覚えています。

アイドル時代とは異なる、魂を揺さぶる歌声というんですか、素敵ですよね。早過ぎた本田さんのご逝去から18年。聖あげはさん18歳。キュアバタフライ登場18話。あげはさんは、本田さんがアニメの世界に転生した姿なのかもしれません。

蝶をモチーフにした華麗さ、優美さ、可愛らしさ、カッコよさ。そして1986年のマリリンを歌う本田さんとイメージがクロスし、その歌詞通りに長い髪をほどいて変身を決意する、そんなキュアバタフライが好き過ぎてどうしようもない私はとりあえず6月を乗り切れるよう頑張ります。