皆様こんにちは。7月になりました。少しはヒマになるはずだったんですが、月初早々
「某社員の早朝のフレックス勤務が申告通りではない」
要するに架空の申告で勤務時間をちょろまかしとるのではないか?との内部通報を受けて、当面の間午前7時出社することになりました。2時間前倒しです。
その初日。いつも9時ぎりぎりアウトで出勤してくるはずの私がフレキシブルタイム開始早々に来たことで、当該疑惑の社員は(今のところ)時間通りに出社するようになり、他の社員の話によると
「時間中のタバコ休憩も4~5回あったが1回に減った」
のだそうです。相互監視強化が達成されたようでめでたしめでたし。
出勤が2時間早くなれば当然退勤も2時間早くなります。なるんですよ。うちブラックじゃないから。
ただ、上司たちが定時通りに働いてて、ちょっと急ぎの案件とか、チェック結果を聞いて安心したい案件とか、私が先に帰ると進まない案件とかあるじゃないですか。
「なにしてんの、早く帰りなさい」
上司に叱られながら結局1時間超過しました。労働保険料申告を早くやらないと電子証明書切れるから急いでるんですけどね。あれは確認が異常にめんどくさい。他社のもっと人数のいる給与計算チームはどう処理してるのか私気になります。
突然のフレックス勤務開始によって私の生活習慣もメタボリックな体型も激変すると思われますがその前に、当該社員にはご家庭の事情があり、勤務実態を詰問するようなまねをするとハラスメント事案に該当しかねないことから、今回やんわりと「見てますよ」のメッセージを伝える方法として2時間早起き作戦が立案されました。立案したの私ですけど。アーニャねむすぎしにそう。
今のところ生活リズムの激変に体が追い付かないらしく、午後11時に寝ると午前3時に目が覚めます。後期高齢者のようなサイクル。
通勤は劇的に快適になりました。午前6時台の電車の人の少なさは素晴らしいです。降りへんくせに扉前でスマホもって粘ってる奴を見るとカバン振り回してぶん殴りたくなるイライラは解消されました。
思えばコロナ禍以来、テレワークの制度化とか、短時間勤務とか、介護休職とか、労務政策周辺のことばかりやってきました。そもそも、フレックスタイム制の制度設計も導入も私がやりました。これ読みながら。
当該社員の家庭事情を汲んで、働きやすい、多様な選択肢が用意された職場をつくるためにいろいろ頑張ってきたはずなのに、それを逆用してカラ残業みたいなことをされてしまっている(可能性がある)なんて、世の中上手くいかないものです。要するに、温情をかけると人はつけあがる。
そしてこの早起き作戦は制度運用のやんわり監視であると同時に、むしろこの件でモチベーションがダダ下がりしている内部通報者向けの、分かりやすく即効性が見込まれる対策であるという複雑さに至っては気が滅入ります。
社会人になるとこんなことがたくさんあります。ほとんどの大人はきちんとしていますが、ひとりきちんとしてないのがいると組織の規律なんてあっさり崩壊します。そんなことに一々怒っていると体がもちません。でも、怒っていないわけではありません。だから私はヤクルト1000を飲むのです。がんばれ村上宗隆。
この暮らしに体が慣れるまでブログは短文化します。でもこれくらいがちょうどいいのかもしれません。