皆様こんにちは。もうすっかり半パンの季節です。仕事終わったら家にいても外にいてもほぼ毎日半パン。
20代～30代前半にかけて「半パンは小学生がはくもの」みたいなコンプレックスがあった私は、どんなに暑い日でもくるぶしまでしっかり隠れるスラックス（長ズボン）をはいてました。しかし、5～6年前からやせ我慢ぶっこいてる余裕がなくなりました。ズボンの中がムレムレで気持ち悪いことこの上ない。特に階段を上る時の腿への貼りつき具合が最悪です。
それでも当時は他人様の前で脚を出すことへの抵抗が勝りました。大人になってあの格好してる人の半分はヤンキーか不良か半グレか反社に違いないとか、わけわからんことを思ってました。失礼の極みだな。
しかしある日。ヨドバシカメラのエスカレータに乗ってる最中、側面に設置された鏡をチラ見して自分のシルエットが目に入ったとき、天啓が下されました。
おめぇよ。
このクソ暑いのにスラックスと襟シャツって、
絶望的にダサくね？
……!!これは夏の服装じゃない。モテるとかモテない以前に、よくも今までこんな服着て他人様の前に出られたものだ。シャツインしてなかったらダサくない程度に思ってた私はアホなのか。
ダサさが突然理解できるようになった恥ずかしさは、禁断の果実を食べたイヴに勝るとも劣りません。親から既製服（でかでかとキャラ絵が描いてある服を「これは高いから」とか「ICEBERGやから」とかいう理由で「いいもの＝似合うもの」と思ってたあの頃）を買い与えられ続けてきた人間は、いつまでたっても自分に似合う服がどんなものか、コーディネートのコの字も理解できないまま一生を終えると聞きますが、今まさに私が子供服おじさんであり、裸で出歩くより幾分マシ程度に恥ずかしいと思ったのは人生で初めてでした。
……きっと、3徹してアイドルマスターの衣装合わせを考えてる間に自然と身についたファッション感覚だと確信しています。ありがとうアイマス。自然とは何か、今は考えずに置こう。
すぐ着替えたい衝動に襲われた私はその足でsemantic designのショップに向かい、めっさイケてる若いお兄ちゃんの店員さんに私の哀しい境遇を相談し、色合わせをあれやこれや考えて心を落ち着かせ、それらを身につけたまま試着室を出て買います宣言して金払って帰りました。ICEBERGのシャツ1枚の半分にも満たない価格で全身改造できました。おしゃれするって、楽しい。その境地にようやくたどり着いたのです。
天啓的あるいは典型的ダサさを脱却できたかどうか、今も自信はありません。でも自信がないくらいがちょうどいいのでしょう。そこに気配りがある限り、人間は大丈夫です。ちなみにsemantic designはちょっととんがってる気がするので、最近はGLOBAL WORK多めです。
いずれにしても、半パンなんていっぺんはいちゃえば、長年のコンプレックスのなんと馬鹿げたことかと思わずにはいられません。圧倒的楽。スカートより半パンの結城晴ちゃんの気持ちが分かった気がするぜ！あんな子とサッカーしたら年頃の男子はいろいろ気を遣って前屈みにならざるを得ない。
つい最近まで半パンの楽さ加減のあまり何も気にしてなかったんですが、今年になって飲み仲間のお坊さんは言いました。
「半パンの季節はすね毛剃らんとですよ」
ほぅ、そういうものか……と思ってお風呂でジレット持って気が狂ったように剃りました。私、腿はそうでもないんですけど、すね毛だけは処理前の鶏肉みたいに異様に発達してましてね。会社の宿泊研修のとき、同期昇格の係長に言われました。
「見た目によらず毛深いでんな」
毛深そうな顔……というのがどういうものかだいたい想像はつきますが、そんな薄毛顔に見えましたか。
それはともかく初めてのすね毛処理＠お風呂です。場所の選定はほとんど迷いませんでした。すねが完全露出して、ムダ毛が大量に出て、飛散することなく冷静かつ迅速に処理できるのは、すっぽんぽんになるお風呂しか考えられません。読者様もどこでやってるのかよかったら教えてください。
ジョリジョリしてシャワーかけて流したらあっという間にヘアキャッチャーが毛だらけになりました。つまみ上げてゴミ袋に放り込むこの作業は気が遠くなるほど長くて、10回以上繰り返しても一向にすね毛が減りません。私の両脚にはとんでもない量のすね毛が生えてました。誰も知らなかったし、誰も知らなくていいことです。
剃って剃って剃りまくって、ようやく手ごたえがなくなって、ようやくテュルッテュルになったあの日から10日経ちました。もう生えてきてます。こんなの10日にいっぺん繰り返してたらかみそりまけになります。
……色々調べてみると、男性でもすね毛の永久脱毛とかやるんですね。生えてる方が男らしいとか、手入れしない言い訳みたいなことは考えたこともありませんけど、人間の都合で部位ごとに増毛されたり脱毛されたり、毛も大変だなと思いました。おしゃれに限界はない。
