working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

思いつきの奈良和歌山旅

皆様こんにちは。連日猛暑日が続いております。私はクーラーの効いた自宅でボケーっとしながらアニメ見るかゲームするか酒飲むかするのが大好きです。それなのに、

参考書で何度も見たよね

唐招提寺にお参りしてきました。ご存じですか唐招提寺。中国から5回も来日を志して何度も船が遭難して、挙句の果てに失明してまで仏法を伝えにきてくれはった、鑑真という大変尊いお坊様が開いたお寺です。拝観料大人1,000円。

ひとっこひとりいねぇ

大体予想はしてましたがこんなクソ暑い日に寺院観光しにくる日本人なんていません。京都ならまだしもここは奈良です。絶対人いないから大学時代以来の唐招提寺に行ってみようと思い立ったのが朝。夢の中で鑑真和尚のお告げでも受けたのでしょうか。

それでも大したもんというか、入国制限緩和以来日に日に回復しているらしいインバウンド旅客がちらほらいました。語感からタイと韓国の人が合計10人ほど。タイの人は敬虔な仏教徒ですからとても丁寧にお参りします。韓国の人は……よくわかりません。柵から顔出して千手観音立像を覗き込んでました。

金堂をうしろから

奈良時代の伽藍はやっぱりかっこいいですよね……あまり共感いただけませんかそうですか。軒の反り方が中国風で、以後の時代の建物と一味違う。柱も中程が膨らんで見える、いわゆるエンタシスです。なんともエキゾチックです。

えー

うそぉん

でも新宝蔵は閉館中で、講堂の仏様も修理中でした。ガッデム。

 

境内をひとしきり回ってたら、鑑真和尚の御廟の近くに見事な苔庭がありました。隅々まで本当によく手入れされてます。そこにもインバウンド旅客が3人ほどいて、庭のそばでしゃがんで何を熱心に見てるんだろうと思ったらアリさんの行列でした。

 

せっかく奈良に来て、拝観終了したのが10時半で帰るのは勿体なさすぎるので、普段なら絶対行こうなんて思わない吉野にも足を伸ばすことにしました。私の旅は思いつきです。近鉄西ノ京から橿原神宮前、さらに吉野線に乗り換えて90分ほど。

くらくらしそう

杉やろな

 

アツいぜ吉野。携帯で気温見たら35度でした。死ぬ。簡単に死ぬなんて言っちゃいけません。

南朝の本拠地となってかれこれ700年、現在の吉野山は一応観光地なので、駅前から先の道にも土産物屋とお食事処が乱立していますが、土曜日のお昼ど真ん中なのに開いてる店が半分ほどでした。今の時代、わざわざ観光のためにそうそう山来たりしないもんな。

これ……日上山で見たやつだ

登りは辛いので迷うことなくケーブルカーを選択。

ちょっと見切れてしまった

最大10人くらい乗れそうなゴンドラ。切符を買おうとしたら兄ちゃんが出てきて、お金を渡せと言うので渡したら、チケットを買って改札まで走って持っていって、ゴンドラの扉を開けて、私をゴンドラに乗せて、しばらくして一緒に乗り込んできました。兄ちゃんも行くんかい。

まぁ……揺れます。距離は短いんですけど、ものすごく。大人450円。乗るかどうかはあなたの判断に委ねます。兄ちゃんが乗ってきたのはゴンドラのバランス確保のためかも知れません。無冷房ですが風が抜けるととても涼しかったです。

そこから金峯山寺までしばらく上り坂です。途中、チャリこいで山頂を目指すギャル2人に追い抜かれました。

むむっ

金峯山寺二王門には立派なカバーがついて修理中でした。ガッデム。山門の横の茶店でくつろいでるのがさっきのチャリギャルたちで、「え〜どっちにするぅ?」て言ってるのが聞こえました。私のそばにもう1人男の霊でもついてきてるのかと勘違いしかけましたが違いました。


私の人生下り坂なのでゆるやかな坂にしました。チャリギャルも後からキャッキャ言いながらチャリこいできました。あっさり抜かれました。

歩いてきた甲斐あって、金峯山寺蔵王堂は見事な佇まいで迎えてくれました。こんな山の中にこんな立派なお堂をよく建てたもんです。

威容

私が吉野について知っていることはパンフに書いてある限りのことだけですので、その辺の記述は他の旅行サイトやらブログやらに任せます。私からそんな話されたって何のありがたみもないでしょうし。

堂内はお像の特別拝観実施中でしたのでもちろん拝んできました。大人800円。国宝の中に国宝。圧倒的迫力でした。飲み仲間のお坊さんの話では国宝になると仏事が自由にできないそうで、文化庁がちょくちょく「国宝にしませんか」と言いにくるそうです。物見高い連中もワラワラ来るでしょうし大変みたいです。

やま!そら!あつい!

それにしても奈良はお天気が良すぎました。お堂を出たらほぼどこにも影がないので行き倒れリスクもありました。でもケーブルには乗らず歩いて降りました。まだ1時半です。朝早く出過ぎました。仕方ないので和歌山ラーメンを食いに行こう。

そろそろ飲まなやってられん

吉野口まで引き返してから和歌山線の待合で30分座ってましたが、こんなひと気のない駅の待合に冷房があることに感動しました。

和歌山線に乗って2時間弱。

和歌山といえばサマータイムレンダ

潮ちゃん久しぶり。近鉄百貨店の入口でパネルの写真撮ってたらうろんな目で見られました。これだから和歌山は。

ヤムヤム ウマイ

地階には箕島に本店があるらしい清乃(せいの)が入ってます。ここは何年か前、紀三井寺球場へ母校の試合を見に行った時にタクシー運転手さんに勧められて以来、和歌山に来る度に必ず入ってます。醤油豚骨なのにとても上品な味がします。

帰りの電車までまだ時間があったので、やることは一つ。

ヤム うま

実店舗に入るのは25年ぶりの井出商店の中華そばです。一口目で濃いと見せかけて、二口目からスルスルっと入ってくるあの感覚はなんなんでしょう。さすが日本一美味いラーメン屋の称号は伊達じゃない。

それと、あれからなんで来てなかったのか入ってすぐ思い出しました。とにかく店内が豚骨くさい。15分ほどの滞在で服につくほどに。帰りの電車はさぞかし迷惑だったろうな。風呂入って寝る前にもほんのり鼻につく。

いい旅だった

このような次第で3府県を経巡った土曜日、駅メモ的にも相当なポイントを稼げました。和歌山線は強烈な眠気との戦いでもありました。来週は高島へ壊れた鞄を修理してもらいに行ってきます。