working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

健康の大切さをプリキュアと考える

皆様こんにちは。健康診断以来、なにか少しでも健康に資することを始めようということで

きゃーかわいい

ちっちゃいプリキュアお弁当箱にプチトマト詰めて出勤してます。しかも回復祈願のヒーリングっどプリキュアデザインです。決して型落ちで安かったから使っているのではありません。これで血圧対策はバッチリです。1年1か月1日でも長生きしてプリキュアを見続けます。

食事はバランスよく

ところで、ヒーリングっどのキュアグレース(ピンク)、キュアフォンテーヌ(青)、後日登場のキュアアース(紫)は、他シリーズとはちょっと違う気品が漂ってましたね。私は青キュアしか見えない病にも関わらず、当代はキュアグレースの優しさと厳しさがとても印象的でした。

 

幼少期に大病を経験した彼女がプリキュアになったことで、たとえ悪であっても手を差し伸べて助けてくれる、それが当たり前と思いかけていた私たちを驚愕させたのが最終盤、居所を追われて人に寄生することも出来ず、半死半生の敵幹部ダルイゼンを受け入れなかったお話です。ダルイゼンを生かすことはキュアグレースへの寄生を許すことになり、もはやそれだけは出来ないと決断した彼女の苦しみは察するに余りある展開でした。

奇しくもヒーリングっどが放送された2020年は新型コロナウイルスが世界各地で猛威を振るい始めた時期で、制作環境が維持できなくなってからの9週間、12話以降の制作進行が止まる異常事態に見舞われました。プリキュアだって病原体を進んで受け入れたくなんかないよね、人間だもの。結果的に健康の大切さを色々な角度から教えてくれる作品になったと思ってます。

 

でもね、私が本作で一番注目したのは、キュアスパークル(黄)です。

彼女はあんまり人の話を聞かない子で、考えたことがすぐ口に出てしまい、後先考えずに突っ走って失敗する様子が見ていて気の毒でしたが、ギャル気質十分でやんちゃな変身ポーズが可愛過ぎて好き過ぎるので何の問題もありません。変身した自分を見てチョ~カワイ~!!って言えるくらいの肝っ玉がないとプリキュアやってられませんよね。

当時、インターネットではそんなキュアスパークル、平光ひなたちゃんに心無い言葉が浴びせられました。今も検索をかけると色々出てくるので具体的な言及は避けますが、ある時点でひとりの人間が、どんな性格、行動特性を有しているかについて、勝手な定義づけをして、他人と比較して差別するのはいかがなものかと思います。

実社会でそうした状態に名前がついているのは、自己と向き合い、生きづらさを和らげ、場合によっては克服を目指すために必要だからであって、人間の優劣を差別化するためではありません。架空のキャラクター相手でも言っていいことと悪いことがあるはずです。

ひなたちゃんは優秀な姉と比較されることで内面は非常に傷ついていました。それを明るく振舞って隠そうとするのは辛かったでしょうし、その状況に身を置かない私たちには想像もつかないしんどさがあったでしょう。そんな不安定な少女を河野ひよりさんは見事に演じ切ったと私は見ています。

過剰な肩入れや感情移入は必要ありませんが、ほんのちょっとした思いやりの心を持ち続けたいものです。

社会では口だけ、字面だけ「多様性」「ダイバーシティ」みたいな言葉が躍ってますけど、実態としてひなたちゃんがそのコンディションのまま大人になってしまった場合、果たしてどこまで社会が受け入れているのかは正直よく分かりません。差別を助長するからと、言語化すらタブーになりつつある気配もあります。

それが当たり前、日常として隣にあることを描くプリキュアの制作陣はよほど真剣に社会的課題と向き合おうとしています。幼いうちから当たり前のこととしてアニメを見る女児たちはきっと真っ当な大人になるはずです。私と違って。

 

そんな2人に比べるとやや印象が薄い沢泉ちゆさんことキュアフォンテーヌ。彼女のエピソードでイップスという言葉を初めて知りました。勉強も運動もできる美人、そして青キュア。言うことないはずなんですけど、あまり完全すぎると面白くなくなってしまうんでしょうか。

風鈴アスミさんことキュアアースはスケールが大規模すぎて何事にもおおらかです。ここは地球ですからとか言い出して路上で寝ようとするほどに。いくら地球の意思でも美少女の姿で路上で寝ては行けない。でも、人間あれくらいの器を目指した方がいいのかもしれません。

あと、敵にもかかわらずシンドイーネ姐さんがとても可愛くて面白いので未見の方はぜひどうぞ。ココ・ヘクマティアルの狡猾な透明感とは異なる、粘っこい伊藤静さんの演技が見られます。

このときキュアグレースのパートナーだった妖精さん、ラビリン役の加隈亜衣さんがひろがるスカイ!プリキュアのキュアプリズム(虹ヶ丘ましろ)として登場した、妖精さんの出演歴からプリキュアになった初めての事例です。先日見てきた劇場版でラビリンとましろちゃんが間髪入れずにしゃべり出したのはちょっと面白かったです。さすがに別録りだろうとは思いますけども。

 

私がヒーリングっどのお弁当箱を使っている理由だけで2,000字も費やしてしまいました。今日私が言いたかったことを要約するとギャルは正義です。それではGo!プリンセスプリキュアの世界に没入します。ごきげんよう