working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

西片に負けた高木さんと私の話

※不用意なネタバレに満ちた文章なので、「劇場版 からかい上手の高木さん」を未見の方、これから見ようとしている方の閲覧はおすすめしません。うっかり読んでしまっても私は悪くないぞ。

 

皆様こんにちは。ブロガーのはしくれgentlyです。アメブロ時代から「いかにごひいきの読者さんを増やすか」を念頭に置かずにやってきたので、いくつかの検索ワードを入れてもこのブログがヒットすることはありません。

先代のアメブロURLを引っ張ってきたブログタイトルは普通の人なら検索しません。筆者名「gently」は全然知らない歌手ユニットかホストクラブチェーンに流れます。本文内の固有名詞は同じテーマで他のブロガーさんが書いた記事の大海原です。検索頻度から考えて上位表示されることはまずありません。

なので、GoogleもしくはYahoo!経由でここを見つける人がどんな検索手法を用いているのか、わたし気になります。よかったら今度教えてね。

 

日曜日の朝早く、からかい上手の高木さんを見にTOHOシネマズ梅田に出かけました。今月10日に封切りされたばかりの新作です。

昔の学年雑誌みたいなふいんき

阪急メンズ館と一体化した建物の入口が閉まってて、直通エレベータを探すのに難儀しました。朝9時の回を選んた理由はオタクが少ないと思ったからで、その目論見は果たされましたが、親子連れが多かったのには驚きました。けっ、リアル元高木さんがたくさんいるってわけだ。

なお、高木さんへの愛はここに記しております。

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向こう4週間、エンディングと来場特典が変わるそうですね。高木さんとほぼ一体化した製作委員会に愛を試されてます。愛情をお金であがなうことはできません。けれどお金に、愛情を込めることはできます、生命をふきこむことはできます。

Blu-ray全巻買ってるのでそれで許してほしいけど迷ってます。1,900円の4回分っていくらになりますか。4万円くらいですか。政治家なら女子大生と飲酒してホテルに行ける金額ですね。

 

これから劇場版の感想を書きます。要点は3つです。この3つが本文中でケイオスしてます。なのでこの3つさえ伝わればあとはゴミなので読んでいただく必要はありません。長いし。

 

・一瞬西片がしっかり大人になった。
・高木さんはやっぱり中学生だった。
世界線は安定不動で絶対確定した。

 

今回の映画は1匹の子猫をめぐって二人の距離が限界まで進展する構成になっています。ラブマックスハート水瀬いのりさんにニャーしか言わせない代償なのか、ハナちゃん(仮名)がよく鳴くを通り越して会話しているのではないかと疑うほどミーミーニャーニャーゆうてました。

ネコそんなに鳴くか?とちょっと冷ややかな気分で見つめてましたので、あーこの子猫が今回のお話のポイントなのかと理解するまで時間がかかりました。キトゥンブルーは可愛いですよね。子猫の意表を突く動きがよく表現されていました。さすが40年にわたってネコ型ロボットを描いてきたシンエイ動画です。

暴風雨のときは中の人が中の人だけにプルシュカのようなことが起きるのではないかと心配でしたが何事もなくてよかったよかった。ママとパパ状態の二人が明け方にかっぱ一丁で突っ走る行動力は見上げたものですけど、家の人制止しないのね……。

 

映画の冒頭でガツンとかましてくる高木さんはいつもの高木さんでした。今の中学生はグリコ知ってるんかな。知っててもやらんよな。楽しそうにやってる二人はとてもサマになってました。

神社が最終ゴールだったらしい終盤、チョキで負けたときの罰ゲームを「キスして。」と宣告してから「いくよ?じゃーんけーん」フォームに入る素早さはさすがです。参りました。それ罰ゲームじゃないです。いたいけな中坊の純情をおもちゃにするのはやめてあげてください。私映画館で声出そうになりました。ハァァ!はぁぁぁっ!て。迷惑この上ない。

 

だがしかし。そんなからかわれっぱなしでまぐれ当たりのクリティカルヒットを散発してきた西片少年が、ついに子供から大人の顔になった瞬間を見ました。子猫をめぐる顛末の最後、ペットショップでもらった首輪をくしゃくしゃになりそうなほど握りしめた高木さんが泣いてるのを見たら誰だって励まそうとするでしょう。

劇場にいる私は大画面で美少女が泣いているのを目の当たりにして気が動転してそれどころではありませんでした。あれは、あの慰め方は西片にしかできません。照れ隠しなく誠意が前面に出た西片を私は今まで見たことがありませんでしたので泣きました。

この少年はかっこいいなぁ、腹決めたなぁ。あんなに力強く宣言されちゃったらそりゃお嫁さんになっちゃいますよ。私が割り込んで「僕が高木さんを幸せにする!」なんて言い出したらただの事案です。迷惑この上ない。

 

日ごろ西片を手玉に取って弄んでいる高木さんのことを六本木新地中洲のママが転生した仮の姿と思ってましたが、子猫の処遇であんなにべそかいちゃうなんて、やっぱり中学生の女の子だったんですね。改めてテレビシリーズを見返したらやっぱ転生してんじゃねえかって疑ってしまうけど。

夕日を背に力なく歩いている高木さんの悲しみのいっぽうで私は「この子横から見るとものすごくスタイルよくね?平均くらいの身長と思ってたけど脚長くね?西片すごくね?」て思ってました。女子は制服では分からないことが多い。

 

制服では分からないと言えばいつも半眼の大仏様のような顔をしたサナエちゃんです。彼女の私服のセンスは素晴らしいと思います。自分の体型や見た目に似合う服を理解した着こなしです。作中で一番おしゃれかもしれません。

自宅の庭にデッキチェアを置いて3人でくっちゃべってる時の適当なあしらいも、四国フェリーに手を振るときの姿も、何を考えているのかいまいちわからないミステリアス感が全開でとても素敵でした。

サナエちゃんのポテンシャルについては誰だっけ、飲み仲間の誰かが指摘してましたが忘れました。……ただ、陸上に専念するために島外に出る選択肢があったのに、友情を優先して断念するのはそれでええのかとは思いました。みんな中学生だなぁ。小学校から持ち上がりの中学校の同級生なんてほぼ振り捨ててきた人生の私には眩しい。

 

ところでペットショップの店長に過ぎない太田さんがバイネームで登場したのはなんででしょうね。来場者特典の小冊子によると魔女の宅急便に出てくるウルスラみたいなイメージだそうです。

ウルスラがどんなだったか忘れたので検索しました。森の奥に住む画家の少女。いた気がする。覚えてない。金ローのジブリたまには見ないとな。子猫の扱いを懇切丁寧に教えてくれたように、キキに何か大事なことを教えたんでしょうね。赤城監督の指示でキャラ追加された模様ですが、私にはそれ以上のことはわかりませんでした。

 

エンドロール中の楽曲はあいのりのテーマでした。歌の名前は知りませんがCMでよく聞いたやつです。川嶋あいさんが歌ってたのを高木さんボイスで丁寧に歌ってました。これから他人様の曲をまだ3つも歌わされるって高橋李依さん大変だな。完全なおっさんホイホイだ。

ラストの1分間で「元高木さん」の世界線は同人から正史に昇格しました。つまり私たちは今後何があっても高木さんと結婚できません。2期7話の林間学校の冒頭で元高木さんぽい人(顔は見えない)が写真を見てクスッと笑うんですが、あれはやはり彼女でした。あの1分がよかったという人と、打ちのめされた人に分かれるに違いないと思ってます。

よかったね!くやしいけど!これありがとうございます

映画は72分の手軽な長さです。高木さん原理主義の私はあと300分あってもいいと思います。1万円払って見にきます。当然Blu-rayも買います。テレビ3期とこの劇場版で物語は完結します。繰り返し見ても損なわれない高木さんのからかいクオリティは最高です。以上、原理主義者のたわ言でした。