working-report 2回戦

ゲーム脳はゲーム脳のままで熱を失うだけ

2024冬アニメの総括

皆様こんにちは。決算期のまっただ中、ブログを1週間以上ほっぽって仕事してました。

小さい所帯の会社で決算が始まると、毎日途方もなく疲れます。決算書類には70%で合格みたいな曖昧ラインは存在せず、100%完璧なものを作らねば企業の信頼を維持できません。

河合隼雄さんの「こころの処方箋」にも書いてありましたね。人間、合格点だけではダメな時があります。毎日ストイックに自分を責めることは求めませんが、あまり自分をなぁなぁで放置し続けると、肝心な時に100%が出せなくなります。

70%でも99%でもいけない場面で100%を出す。これを集中力と呼びます。なんでも出し切ればすっきりしますよね。出し切ってダメだったら仕方ない。仕方ないでは済まされないのが会社ですけれども。

そして集中力に緩急がある状態を「めりはり」と呼びますが、この言葉を多用する人ほど「はり」ばっかり追い求めがちですので気をつけましょう。うつになりますよ。

……当分の間決算デスロードは続くので、ブログでは「めり」の話をします。

 

24年冬アニメの放送が終了しましたが、私はほとんど完走できてないどころか、1話見てそれきり放置してるのが結構あります。あまりに網羅性を欠いている。

01_うる星やつら 第2期→脱落
02_愚かな天使は悪魔と踊る→脱落
03_休日のわるものさん→脱落
04_外科医エリーゼ(4話)
05_月刊モー想科学→脱落
06_結婚指輪物語(6話)
07_佐々木とピーちゃん→脱落
08_スナックバス江(11話)
09_戦国妖狐(1話)
10_ダンジョン飯(9話)
11_道産子ギャルはなまらめんこい(完走)
12_望まぬ不死の冒険者→脱落
13_姫様“拷問”の時間です(未視聴。未視聴!?)
14_百妖譜(1話)
15_僕の心のヤバイやつ 第2期(1話)
16_ぽんのみち(9話)
17_魔女と野獣(3話)
18_魔都精兵のスレイブ(4話)
19_魔法少女にあこがれて(完走)
20_メタリックルージュ(1話)
21_悶えてよ、アダムくん(完走したことになっている)
22_わんだふるぷりきゅあ!(9話。リアタイ視聴)
※前期から継続
23_葬送のフリーレン(8話)
24_薬屋のひとりごと(完走)

進行話数はご覧のとおりで、私がどんなレベル感で書いてるかお分かりいただけると思います。

 

はじめてここに来られた方に簡単な説明をしておくと、毎期の放送予定から視聴作品を予め絞って、期初に展望、期末に総括、その範囲内でおすすめを3本決めますよって趣旨でやってます。

また、レビューに関しては見る楽しみを奪わないよう、お話の中身を体系立てて説明していません。ただ、人によってはネタバレと思われるかもしれません。

期初の展望はこちら。

working-report2.hatenablog.com

改めて見比べると、1話脱落した作品がけっこうありました。もう記憶にすらない。表記を脱落とせず1話に留めてる作品は、続きを見る気があるけど、見る時間を確保する気がないんだよね……なステータスです。それはいつまで経っても見ないんじゃないか。

当期は完走した中からBlu-ray購入作品が出ました。以下3本のおすすめ作品をレビューします。

 

魔法少女にあこがれて

通称まほあこ。本作品の性質上、テレビ放送時は不自然な無量光が画面の隅々に満ち溢れてました。

この尊くも有難迷惑な光はパッケージ版を購入するか、AT-Xに加入することで消去できます。

なんて邪悪なパッケージだ!!いいぞもっとやれ!!

要するに私はアニメ美少女のあれやこれやをにへらえへらしながら拝むためにお金を払った、ということです。

師匠「変身美少女の陵辱ものとか好きそうだよね」
じぇ「私は幼女の夢を壊すエロ同人に断固反対だ」
師匠「本心は?」
じぇ「見ないわけでもなくはないことはないです」

勘違いしないでくださいね。本作品はアダルト(18禁)ではありません。でも中身はそれ以上だと感じています。

 

以前から何度も執拗に書いてきた通り、私はプリキュアシリーズの青い子(青キュア)が大好きです。たぶん死ぬまで治らない病気です。

本作に登場する青い子・マジアアズールは、見た目キリッとした清潔感のある女の子なのに、まぁパッケージ写真のとおり、ひどい目に遭わされます。

それが単純に「ひどい」というありきたりな表現で終わらないのが、本作の底知れない業の深さです。それでいてコメディのノリもしっかり残しています。笑えるんです。

マジアアズールが正義の魔法少女でありながら、特定の異質な状況に置かれることへの隠しきれない興奮と、徐々に「開発」され、究極的、根源的な愛に目覚める快感とでも申しましょうか。

なんだろこの、言葉を費やすほど自分の性癖を釈明しているかのような気分は。団鬼六あるいは大島渚がアニメを作るとこうなるのかな。

師匠「女の子いじめて笑ってるっておかしいよ」
じぇ「違う違う、そうじゃ、そぉうじゃなぁい」

 

ところで、まほあこをAmazonで全巻セット予約購入するとクリアポスターがもらえます。後追いで購入特典の布ポスターもついてくるらしい。

布ポスターはまだ用途が分かるんですよ、ピン差ししてもポスター自体に跡が残りにくいから(壁穴はもうあきらめた)。でも、クリアポスターってみんなどうしてるんですか。クリアポケットに収納したって、わざわざ取り出して眺めることなんてないでしょうよ。

www.otakarasouko.com

なるほど……これは参考になった。マスキングテープでゼムクリップ貼り付けて磁石ね。すごくいいアイデアじゃないか。

見ようによっちゃ春画風の色使い

それじゃあさっそく?マジアベーゼちゃんとレオパルトちゃんの着衣ながら程よくいかがわしいクリアポスターを壁に貼っちゃおうじゃあないの。ますます来客を選ぶスペースになってゆく私の家。

 

ぽんのみち

ponnomichi-pr.com

耐え難い広島ことばを除けば良作でした。麻雀アニメでありながら麻雀を打ってないお話の方が面白いパラドックス。黄金の麻雀牌をかけた海辺の戦いの終わり方にスタッフさんのセンスを感じました。なにあのお話。

師匠「美少女がキャッキャしてりゃ満足なんだろ?」
じぇ「その通りだよ、それが好きで何が悪いんだよ」

本作は漫画雑誌のなかよしに連載中なんですってね……そういや麻雀牌カードが付録になったとかで話題になってました。アニメと漫画の絵柄が違いすぎて笑っちゃいましたが。

 

スナックバス江

snackbasue.com

放送期間中に監督のSNSアカウント閉鎖事件が話題になってしまった作品です。つい先日の悲しい事件にあんたが言及するなよって趣旨だったようです。

私は原作を読んでいませんが、各方面の友人から色々聞かされました。曰く、原作のいいところが死んでいる。曰く、監督のセンスで追加されたオリジナルシーンが、当人のオラオラ気質と相まって見るに耐えない。曰く、パロディがきつくて全然別の作品になっている。私は特に気になりませんでした。

役者陣の演技が素晴らしかったので一度は見ていただきたいと思います。でも2度は見ないかな。

飲友「あんた、Blu-ray買うか悩んでるって言ってたじゃないか」
じぇ「コメンタリーで高橋李依がなに話してるか聞きたくない?」

放送の合間に見たCM情報では、やや特殊なコメンタリーが収録されているとのことで少し心が動きました。結果として、明美ちゃんと森田の会話は、マジアベーゼとマジアアズールのプレイに敵いませんでした。

 

展望と総括の比較で、おすすめに入らなかったメタリックルージュは1話しか見てないんですけど、エンジンがかかりにくい作品だなぁと思いました。古いアニメオタクには既視感しかなかったです。次、次はどうなるんだ?という期待感が薄い。過度に持ち上げない、期待を集めすぎない1話という点だけ考えると、その分丁寧に作られている可能性はあります。

姫様“拷問”の時間ですは視聴前から色々な情報が入ってきたので、まだ見てないのに見た気になってます。ひどいな。たぶん私がお勧めするまでもなく面白いのは間違いないでしょう。

 

レビューの字数からもお分かりのとおり、私的にまほあこ圧勝のシーズンでした。あくまで個人の見解ですので、あしからずご了承ください。

残り話数をこれから見るなかで、評価が変わることがあれば、逐一記事にします。それくらいの誠実さは持ってるつもりです。